どうもこんにちは。
前ブログではSTETSON(ステットソン)の年代の見分け方をWCHなりの知識と経験を元に紹介させてもらった。
正しい知識を持ってこそ、拘る事ができるようになり、
それが真の格好良さとなるだろう。
知ってやるのと知らずにやるのは大きく違う。
そして
''知らない''
と言う事は恥ずべき事にあらず。
''知ろうとしない''
事が恥ずべきである。
真の男の格好良さを追求するにあたり、その事を忘れて欲しくない。
それを追求する方法がWCHにとっては
良きハットメーカーである。
という事だけだ。
'' THE HAT MAKES ME BE A REAL MAN ''
~ハットが真の男にさせてくれる~
そう信じ日々企画と製造をしている。
さて、
ここで一人、
WCHに大きな影響を与えた人物を紹介したい。
そういった信念を貫く事について一切の妥協をせず。
己の信じる道を進み続けた英雄である。
それは
''MALCOLM X''
マルコムXという。
名前をご存知の方もいるだろう。
一躍その名を轟かせたのはこれだ
映画 : MALCOLM X
主演 : DENZEL WASHINGTON (デンゼルワシントン)
監督 : SPIKE LEE (スパイクリー)
物語はこうだ。
第二次世界大戦中のボストン。16歳のレッド・リトル(デンゼル・ワシントン)、のちのマルコムXは、相棒のショーティ(スパイク・リー)とともに、ダンスホールに入り浸り、酒・タバコ・マリファナにうつつを抜かしていた。髪をコンク(薬品を使って縮れ毛をまっすぐにすること)にしたのも、白人の女にもてようとしたからだった。
彼の父は教会の黒人牧師、母は白人との混血だった。父は黒人の指導者としてKKK(クー•クラックス•クランの略 : 白人至上主義者の組織)につけねらわれ、何者かに襲われ、列車の線路に横たえられて轢死する。しかし、自殺とみなされ一家に保険金は下りなかった。生活苦のため、兄弟9人はばらばらとなり、レッド・リトルは施設に預けられた後、里子へ出される。そしてそれらを苦に母は精神病院に入院した。
小学校で成績優秀な彼は弁護士になりたいと言うが、教師は「手先が器用だから大工になれ」と言う。黒人では弁護士にはなれない...
彼は、周りから「犬か馬のように」扱われ、いつも孤独だった。
靴磨き、列車のボーイなど、転々と職を変えながら、彼はニューヨークのハーレムにやってくる。そこで“西インドのアーチー”というボスの目に留まり、暗黒社会にはいっていく。しかし、1946年2月、窃盗で足がつき、逮捕される。通常、窃盗の初犯は懲役2年だが、白人女性も共犯であったことから10年の刑を宣告され、チャールズタウンの州立刑務所に収監される。
刑務所内で彼はベインズという黒人からイスラム教導師イライジャ・ムハマッドのことを聞き、しだいにイスラムの教えに引かれていく。イライジャとの文通と図書館の書物を通して、彼は、黒人と白人の歴史について学び、黒人についての真の知識に開眼し、同時にムスリムとなることを誓う。
1952年、出所した彼はイライジャをたずね、彼の組織する“Nation of Islam”のメンバーとなり、「X」という名前をもらう。そして、デトロイトでイライジャの手足となって布教活動に専念するようになる。そのころ、看護学生でNOI婦人部の講師だったベティと知り合い、結婚する。彼の存在はしだいにマスコミの注目するところとなり、テレビにも出演。しかし、教団内では、そんなマルコムに対する反感も生まれていた。イライジャ師の女性スキャンダルも発覚し、ショックを受けたマルコムは、1964年、ついに教団と決別し、ニューヨークに「ムスリム・モスク」を設立する。新しいスタートに当たり、彼はムスリムの最高の聖地、メッカ巡礼の旅に出る。それは、彼の魂のふるさとであるアフリカを訪ねる旅でもあった。彼はこの旅で、白人すべてを敵と見なすことをやめ、「非難されるべき相手」のみと闘うことを表明する。しかし、そんな彼と彼の家族に対する脅迫はあとを絶たず、ついに家が放火される。彼は家族と離れ、ひそかにホテルに潜伏せざるを得なかった。
1965年2月21日、マルコムはハーレムのオーデュボン・ボール・ルームに講演のためにおもむく。家族も会場に呼び寄せ、久しぶりの再会となるはずだった。ところが、講演開始直後、3人の男が突如マシンガンを放つ。全身に16発の弾丸を浴び、マルコムXは39歳の短い命を終えた。イライジャの組織のメンバーが犯人として逮捕された。
マルコムXを演じるはあのデンゼルワシントン。
監督はスパイクリー。
見るでしょ。
それは見るしかないでしょ。
デンゼルワシントン演じるマルコムが相棒のショーティ(スパイクリー本人)と悪さを重ねながらナイトクラブへ繰り出す時。
おもいっきりロングのテーラードジャケットに裾を絞りまくったスラックスという、いわゆる''ズートスーツ''を黒人らしく着こなし、それにマッチしたワイドブリムの目立つハットを被ってたんだ。
COOLだ。
更に話は進み,
演説や行進の際にはブラックのスーツにロングコート。そしてお決まりのショートブリムハットにアメリカンオプティカル, もしくはシュロンのブロウグラス。
いやCOOLすぎでしょ。
また同じくSPIKE LEE監督で主演をデンゼルが務めた映画 : ''HE GOT GAME''でもハットにサスペンダーという, 当時らしいスタイルで登場してたな...
これまたCOOLだった。
おっと、話が脱線してしまったが、
そのマルコムXのスタイルがとにかく格好良かったのだ。
しかも生き方も思想も完全に他と一線を画す存在だった。
そんなアメリカの黒人解放運動の流れもあり、モハメドアリやら、マーティンルーサーキングJrやら、ブラックパンサー党やらの話が出てくるのだが、またその辺りは後日綴らせてもらおう。
MALCOLM XもまたWCHのお手本となり、基礎となるマインドの持ち主だった。
弱きを助け、強きに臆す事無く立ち向かう生き方に拘り続けた人物。
正にWORKING CLASS HEROだ。
マルコムの演説方法は特殊で何度も同じフレーズを繰り返す。
その方法は後にHIP HOPのラップをする際に韻を踏む事の基礎として受け継がれていくのである...
しかし...
天才ほど先に逝ってしまうものだ
いつの時代も....
最後に、
マルコムXの演説の中での有名なフレーズ :
Our objective is complete freedom, justice and equality by any means necessary.
我々の目的は、いかなる手段をとろうとも、完全な自由・正義・平等を確立することだ。
武装を支持するような過激な発言とも取れるが、それほどに強固な信念の元に動いていたという事でもある。
彼がいたから今の黒人文化に繋がってるんだ。
そのマインドを是非見習いたい...
マルコムXの残した軌跡に幸あれ。
次に続く...
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