どうもこんにちは。

 

前回は故 : GREGORY WESTBROOKについて書かせてもらった。

 

 

 

さて、では以前のブログの続きに戻ろう。

 

 

WORKING CLASS HEROESのフラッグシップショップである, THE FIFTH STREET MARKETではWCHの他にヴィンテージ&ユーズドアイテムのセレクトをしている。

 

 

その中でも特に力を注いでいるのがVINTAGE HAT (ヴィンテージハット)のセレクトだ。

 

 

その中でもいの一番に名前の上がるブランド。

 

 

 

それはやはりSTETSON (ステットソン)であろう。

 

 

BRAND HISTORY OF STETSON :

 

創業者のジョン・バタソン・ステットソンは、1830年に東部のニュージャージー州オレンジに生まれました。父のスティーブンは帽子ビジネスで成功し、ノー・ネーム・ハット・カンパニーという会社を設立。子どもは12人おり、ジョンはその7番目。ジョンは正式な学校教育をほとんど受けず、読み書きは母から、帽子のビジネスは父にから教えを受けますが、20代で結核を患い、健康を回復するために西部へと旅立ちます。

 

ステットソンはパイクス・ピーク登頂に成功し、健康を取り戻しますが、大金を得たわけではありませんでした。1865年にフィラデルフィアに戻り、姉から60ドルを借りて、帽子の製造販売を始めます。フィラデルフィアには帽子工場が多数あり、競争は熾烈でした。 やがてステットソンは、かつての経験を踏まえ、西部への帽子販売を思い立ちます。

 

「ボス・オブ・ザ・プレインズ」第1号を作ってから1年もたたない1870年に、ステットソンはフィラデルフィアの北の郊外に建物を購入しまします。これがやがてアメリカ最大の帽子工場へと成長し、 ステットソンは革新的な事業を推し進めながら、従業員の福利厚生も大切にするという、ステットソンの経営理念を打ち建てます。

 

アメリカが建国100年を祝う頃、ステットソン社は多数の賞を獲得し、各界から高い評価を得るとともに、大企業として地位を確立し、国際的にも注目される存在となります。

 

時代は20世紀へ。創業者のステットソンは、自身も想像していなかった成功へと会社を導いていきます。ステットソンは直感的に時代を先取りしたマーケティング手法に着目し、伝統的でありながら革新的でもある手法を組み合わせてます。それにより、ステットソンを知らない人が居ない程にステットソン社の名を知らし広め、ステットソン社製の帽子はアメリカン・クオリティの代名詞とまで言われる様になります。しかし、創業者のジョンには、あまり時間が残されていませんでした。

 

その後、ジャズ・エイジの波に乗り、新しいファッショナブルな帽子を作り続けます。ステットソンの帽子は、ハリウッドの大スターや政治家に加え、贅沢な暮しを満喫する、流行に敏感なセレブたちに愛用される様になります。

 

大恐慌は、あらゆる人にとって大変苦しい時代でしたが、ステットソンはイノベーションを続けることでそれを乗り切って行きます。国全体が苦境に立つ中、実用的なニーズと大きな希望に応えられる様に生産を拡大し、製品ラインナップの拡大を図ります。

 

第二次世界大戦に際し、ステットソンは積極的に国に協力する姿勢を取ります。軍人向けに大量の帽子を生産し、従業員から志願兵を募り、労働力と資材を国に供出します。また、思慮分別の大切さをテーマとする広告キャンペーンを展開します。

 

戦後のオプティミズムの波に乗り、ステットソンは「世界一高価な帽子」を製作し、そのPRのために世界ツアーへ繰り出します。 アメリカでは人々が平和と好景気を享受しており、当時の広告にもそれがよく表れています。

 

無帽の大統領(JFK)とリンドン・B・ジョンソン(LBJ)帽子の売れ行きは50年代から陰りが見えていましたが、1961年の大統領就任式にジョン・F・ケネディが帽子を被らずに現れたのは、致命的な出来事です。しかし、ケネディ暗殺後に政権を引き継いだテキサス人のリンドン・B・ジョンソンは帽子を愛用し、ステットソンが創立100周年を祝う頃には、ステットソンの過去からの業績と今後10年の方向性を体現してくれました。

 

帽子は、日常生活での必須の装身具ではなくなり、多くの帽子会社が廃業へと追い込まれます。ステットソンも、フィラデルフィア工場の生産を停止し、跡地を市に寄付。生産はミズーリ州セントジョゼフ工場で継続し、景気の良い西部市場を主にターゲットとします。

 

ステットソンは製造・販売からライセンス・ビジネスへと方向転換を図り、自らをライフスタイル・ブランドと位置づけて、フレグランスやアイウェアへと商品ラインナップを拡大します。「レイダース/失われたアーク〈聖櫃〉」や「アーバン・カウボーイ」などの映画が帽子の売上を大い後押しします。

 

ステットソンは、ライフスタイル・ブランドとして、アパレル、フットウェア、ホームグッズを展開。ヨーロッパでライセンス契約が結ばれています。西部開拓時代に敬意を表し、コレクターズアイテムである、限定版のコルト®・リボルバーを発売。また「ヒップスター」ファッションの始まりとともに、ドレスハットが復活します。

 

ステットソンは、すべての人を、時空を超えた旅にいざないます。多様性と統一性を保ちながら、革新的で適応性に優れたステットソンは、伝統に対して最大限の敬意を表しています。私たちは語り部として、この会社の伝統を次世代に引き継いでいきます。

 

 

 

創業150年の歴史を誇り、今なお現存する老舗のハットメーカーである。

 

また、イギリスのチャーチル元首相やジョージ・ブッシュ元大統領、

更にはU2のボノ、ジョニーデップなど、世界的な著名人が愛用している。

 

日本でも, 故昭和天皇や吉田茂元首相が戦後にステットソンの帽子をかぶったと言われる。

 

THE FIFTH STREET MARKETでも一番問い合わせの多い人気ブランドだ。

 

 

 

後に紹介するBORSALINO(ボルサリーノ)と共に、世界の2大ハットメーカーとしてその名を馳せている。

 

 

使えば使う程、頭に馴染むと言われる、大変高級なビーバーファーフェルトを使用したフェドラハットは、ハット好きならば一つは持っておいて損のないブランドである。

 

そんなステットソンの中でも特に人気の高い、3つのモデルを今回は紹介しよう。

 

1 : WHIPPET (ウィペット)

 

 

 

ご存知ジョニーデップやキムタクも着用する、STETSONの中でも最も人気のモデル。

 

元々の球数も少ない。

 

近年では復刻モデルが存在するものの、60年代にはSTETSONIAN(ステットソニアン)というモデルが後継として作られて、実質生産中止となっているので、現存する数が一番少ないと言われるモデルだ。

 

(こちらの記事を訂正致します。STETSONIAN(ステットソニアン)はWHIPPETの兄弟モデルではありますが、後継モデルというのは誤りでした。誠に申し訳ありません。実質WHIPPETが登場するのは1938~39年頃、対してSTETSONIANは1910年代後期〜1920年代にはTHE STETSONIAN名義にて既に存在していたモデルのようです。)

 

当然、値段も他のモデルと比べても高くなっているのだが、前下がりのブリムや太めのリボン等、そのフォルムとカラーリングが絶妙。

 

後のブログでその辺りに付いても検証しよう...

 

 

2 : OPEN ROAD (オープンロード)

 

 

こちらもウィペットに次ぐ人気を誇るモデルで、細めのリボンとパイピングが特徴。

 

オープンロードに関しては40年代〜各時代に応じて様々なマイナーモデルチェンジを繰り返しながらも継続的にリリースされ続ける人気モデルだ。

 

内側にOPEN ROADの刻印有りと無しでも評価が別れるところ...

 

 

各年代に生産されていた背景もあり、比較的球数も多いため、値段帯が他に比べるとリーズナブルなのも人気の理由だ。

 

初めてヴィンテージステットソンの購入を検討している方には特におすすめのモデルである。

 

3 : STRATOLINER (ストラトライナー)

 

 

こちらに関してもジョニーデップ着用モデルとして有名。

 

OPEN ROADの前身モデルと言われ(どちらのモデルも平行して作られているため、諸説色々なのであしからず)デザインやフォルムが酷似している物もある。

 

1938年に初飛行したボーイング307の愛称であり、その形状をイメージしたモデルだ。主に40年代より生産がスタートしており、同じく現在でも継続中のモデルだ。

 

OPEN ROADはウエスタン寄りにシフトしていった背景があり、元々のオリジナルのフォルムはこちらのストラトライナーが元祖という意見が多い。

 

被った時の流麗な形とシンプルであるにもかかわらず存在感のある佇まいがヴィンテージステットソンの中でも人気を博している。

 

 

結果、かなりの割合でジョニーデップが関わってる....

 

やはり偉大な俳優である...

 

 

その他にもPLAYBOY(プレイボーイ)やFLAGSHIP(フラッグシップ), WEEKENDER(ウィークエンダー)等、多彩なモデルが存在するが、それらは追ってまた....

 

 

アメリカンカルチャーを語る上でかかせないブランドの一つにまで上り詰めたステットソン....

 

 

次回はステットソンハットの年代の見分け方をディテールや仕様に沿って検証していこうと思う。

 

 

当然弊社でも、最も力を入れてセレクトしている。

 

 

是非その魅力を堪能して頂きたいものだ。

 

 

次回に続く.....

 

 

•THE FIFTH STREET MARKET (ザフィフスストリートマーケット)

-NEW&VINTAGE CLOTHING STORE-

 

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