犬の身体と成長過程について… | 世界を旅する求犬道人 大真面目だ‼

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世界中「ヨーロッパを中心」の犬を求めて、夢見る真のスーパードックとの出逢いと、育成に、人生の半分を注ぐ我が儘男の生きざまblog


過去の私も、そうだったかもしれません(^^;何が?

そうです。犬の身体についてなんですが、

アニマル論文等のネット記事、書物、獣医との会話等から得た知識などで、自分の犬を観る、語る、比べたりと、あれやこれやと頭の中を巡らせる訳です(^^;

しかし、これが、見誤るのです。
知ったつもり、得たつもり、になるのは自由ですが、命ある生き物、そう簡単には、的を得た解答や思う様にはいかないんです(^^;

私は、日本人、外国人、関わらず、多くの犬飼いの方々と、お話ししますが、特に日本人の方々の特徴で、[ 結論を付けたがる ] [ 知ったつもりでいる ]

事に、非常に抵抗を感じます。

先ず、犬も人間同様、生まれてから、成犬になるまでに成長過程が有るわけです。

寝返り、ハイハイ、座る、つかまり立ち、歩く、走る、人間も、成人になるまでにこの様に成長過程を通り、身体も完成されているわけです。

例えば、生後三歳の子供を見て、皆さんは、その子供の成人した時の身長や体重、体格、ピタリと当てる事出来ますか?

どちら様も、100%当てる事は無理ですね!

およそは判るんじゃない?そう思った方は、相当我の強いタイプか、アホか、のどちらかです(^^;

だいたい、というのは、その子供の親を見て判断するからであり、全く親の情報が無い子供だけを見て判断する事は誰にも出来ないんです(^^;

それを、生後60日、生後90日、生後120日の子犬を見て、これはこうだ、これぐらいだな、ちょっと問題かな、恐らくこうだな、と、言う方々が非常に多いのですが、私はいつも心の中で、何を基準に?何を根拠に?医学的根拠は?

浅学、薄識でよくまぁ決めつけてうんちくを語れるな~とある意味感心しています。

生後三ヶ月の子犬を、股関節が悪いっぽいんだけど…(?_?)まだ3ヶ月でしょ?

だいたい、犬の股関節がカチッと形成されていくのは、生後7カ月を過ぎたあたりからです。

生後3ヶ月で何が判るんですか(^^;

知識の無い方の医学的股関節形成の判断は、生後3ヶ月でなされる訳です。

この様に、一般素人の知識やうんちくは、全く持ってデタラメで、思い違いで、あてにならない、物理的根拠も医学的見地から見ても、適当という訳です。


また、身体の緩さから来る、ぎこちなさ、頼りなさ、形成不全っぽく見える、等は、生後3ヶ月4ヵ月の子犬にはよく見られる事であり、過剰に心配する必要は無いのです。

人間同様、犬もまた、不安定かつ、頼りない、過程を得て成長していきます。
その過程の中で、一喜一憂しながら育てていく事は、結局、犬に対して良い影響を与えては
いないという事です。

一喜一憂するという事は、その犬に対して満足していない、納得出来ていないという事であり、その納得出来ていない理由を犬の欠点探し、ブリーダーが悪かった的な発想から見いだそうとする方々が非常に多い様に感じます。

何を目的に、何がしたいのか、憧れ犬種、好きな犬種、したい事の適応犬種、手に入れたが、なんか違う、と、自分の尺度で犬を決めつけ、犬種を語る事、事態、私から見ると、獣医でもないのに、書物やネットで得た知識ばかりで頭でっかちになり、キチンとした精密検査や診断
 [ 大学病院、高度動物医療施設でしか精密検査は不可能 ]
をせずして、自己診断する軽率さは、もう、呆れてしまうだけでなく、こういう人間に飼われる犬は可哀想だな、と、思えてしまう訳です。

犬は、極小、超小型、小型、中型、大型、超大型、それぞれ存在しますが、日本人が作出した、極小プードルや極小チワワ、等、私から見ると、単なる未熟体犬、悪く言えば、異常奇形犬としか言いようがないのです。

健康である方が異常、不健康であればまともというヤツです。

すなわち、こういう犬種をブリーディングしている人間のモラルや神経を疑います。
犬は、面白く可笑しく作り出すものではなく、スタンダードを守り、スタンダードにより近く、犬種の持つ機能性と健全な性質、健全な身体、健康な身体を持つ犬を作り出す事を目的にブリーディングしなければ、ただの金儲けの手段繁殖屋に成り下がる訳です。

それをよしとするか、それらの繁殖屋を否定するか、それは、一般の犬を愛する犬飼いの皆さんが決める必要が有るわけです。

少し、話しが横道それてしまいました(^^;

犬の身体は、小型犬でも、犬種により、その身体の筋肉構成は大きく違います。

例えば、同じテリア種であっても、ヨークシャーテリアと、ジャーマンハンティングテリアでは、全く違います。

また、同じ作業犬種でも、スキッパーとジャーマンハンティングテリアでも、全く違う訳です。

やはり、筋肉レベルが高い犬種の成長過程の道程は、愛玩犬種に比べると長く時間を要します。

一年で身体が完成する小型愛玩犬と、二年掛けて完成するfighting小型作業犬では、その完成時間は、約倍以上の歳月となる訳です。

大型犬、超大型犬では、その完成時間の開きが一層大きくなるという事です。
土佐犬飼いなら、大型や超大型を見て、1歳や1歳半で、身体が完成している、良い犬だ、と判断する人はいない訳ですが、一般の知識が無い方々からすればわからない訳です。

特に、土佐の超大型の身体の完成は、5歳を越える年月が必要です。

この様に、犬は、超小型から超大型までいますが、犬種により、身体の筋肉量、完成までの道程期間が全く違う訳です。

一概に、犬を一括りにして判断し、うんちくを語る事は、それは、単なる知ったかぶりの域を出ない、勘違いという事です。

犬含む四脚動物には、鎖骨という人間特有の構造上の骨がありません。その代わり、胸の周囲筋肉が発達しているのです。
だから、四脚で飛びおりる事が可能であり、四脚で速く走れる訳です。

人間は、四脚で速く走る事も、四脚で高い所から飛びおりる事など出来ません。
なぜか? 鎖骨が有るからです。

その変わり、鎖骨が有るから、寝転んで重い物を持ち上げる、ベンチプレスが出来るのです。

その証拠に、鎖骨が無い生き物には、ベンチプレスは不可能なのです。

この様に、動物の身体生理解剖学から見れば当たり前の事を、熟知しているか?いないか?

もっと深く書けば、血液とは?

赤血球、白血球、血小板からなり、酸素の運搬は赤血球、身体の中に入る細菌や病原菌と戦う白血球、血液が体外に出血するその血液を凝固し止血させるのが血小板の役割ですが、
血液一つとっても、その医学的生理解剖学の学びは、書けばもっともっと無数に有るわけです。

こうした必要にして最低限の学がなければ、本当に良い生き物=犬、を作り出す事は不可能なのです。

深い知識、実なる経験、犬、犬種犬種を目にしてきた相当数、これらが基本軸にあってこそ、うんちくという名の説得力という結論に達するという事に繋がるのです。

成長期を見誤らない、犬種を見誤らない、そして大切なのは、犬の異変に気付く観察力、
それが出来る努力を惜しまない事こそが、良い犬を作る条件です。
そして、愛情を注ぐ、



犬を立派に育てるも、育てないも、全ては、飼い主の心掛けです。

知識が無いのに、知ったかぶりや、ネットや書物を頼りにし、専門獣医に診察行かず遅れるという事は、

死に直結する事も多々あるという事を理解しておきましょう…