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犬を外国から輸入する、外産輸入犬、だから良い犬、こう思い考えるのは、安易な考えです。
日本人は、英語、ヨーロッパ圏の言葉が苦手、全く話せない、多少話せても、翻訳レベルの意味がわかっても、言葉のニュアンスが理解出来なければ、犬そのものの特徴や輸出入に必要なやり取りはまずもって出来ません。
これが、日本人、日本に住む人間の弱点であり、良い個体の犬を輸入出来ない難点である大きな理由の一つです。
海外ブリーダーであれ、国内ブリーダーであれ、大事なのは、質、人間の質、その次に犬の質です。
この日本に、幅広い海外ブリーダーとの密なネットワークを持つ人間がどれだけいるでしょうか?
よく耳にする言葉が有ります。
誰々が、アメリカから輸入しました。
あの人がヨーロッパから輸入しました。
また、私はアメリカからでも、ヨーロッパからでも輸入出来ますよ!
海外に友達がいるから探せますよ!聞いてみましょうか?
こんなやり取りさんざん聞いて来ましたし、見て来ました。
が、誰一人として、現地に赴き、犬そのものを見て来た。そのブリーダーと昨日今日の付き合いではなく、人間関係もしっかり構築され、どんなやり方、スタンスで犬を作り取り組んでいるのかを十分に理解している、どこの国のどんな街で、どんな暮らしをして、どんな仕事をして、どんな仲間達とどんな付き合いをして、どんな車に犬を載せて、どんな物を食べさせて、どんな場所に連れ出し、どんなポリシーで犬を触っているのか、日常の生活リズムはどんな感じなんだろうか?
ここまで密に、各犬種ブリーダーの事を知った上で輸入している人間は、私が知る限り、この日本には誰一人いません。
外産輸入で、自身も他人からも、良い犬を入れたなと、思われる方も沢山おられます。
それは、運が良かったと言える例です。
自分が良い犬、と、思う事と、他人が見て良い犬、と、思う事は、全く違います。
インターネットを通した情報だけで、犬を輸入した方々の多くは、来た犬を送り返す事が出来ない為、良い犬、外産、と言わざるを得ない、最高峰だの、有名犬舎だの、と謳い繁殖してセールをしているのを見かけますが、何を根拠に
最高峰なのか?
何が有名犬舎なのか?
私には全く理解も、聞いた事もありません。
マスチフ種である、イングリッシュ、ナポリタン、グレートデン、特に見かける先のフレーズです。
何が最高峰なのか? ゆるゆるの身体、だるだるの身体、ゆるい後脚、ただれた目の周り、皮膚炎、
有名犬舎、ブリーダーの絶対数が少ない犬種、派手な触れ込み、大した犬でも無いのに、輸入した人間が一生懸命SNSでアピール、
こんなレベルが有名犬舎アピール、犬の質の高さで有名犬舎なら良いですが、大半が、揶揄されるレベルです。
最高峰とは、容姿、体躯構成、動き、機能、大型犬であれ、10年を越える寿命、遺伝性疾患を持たない、こうした基本の元、犬種の特徴を最大限に引き出し世界に見せる事が出来る、また、それぞれの輸入者が性能を追求するグループやネットワークを多く持ち実践している。
こうした活動や実績があってこそ初めて最高峰の素材犬であり、犬舎であり、ブリーダーと言えるのです。
こうした裏打ちがあってこそ、有名犬舎と呼ぶに相応しいのだと私は認識しています。
だからこそ、私は、私の扱う犬種は全て、私自身が直接足を運び、私の目で見て触り、人間関係を構築し、必要なあらゆる情報を収集分析し、納得したら輸入、納得出来なければ断ります。
そこに、観察する立場としての犬への愛情や情は皆無です。
犬を作る側の人間は、遺伝性疾患の無い個体、健康で、容姿も構成もより良い個体を作る努力をしないといけないし、また、遠く海外の犬を輸入するときは、より良い素材を入れる努力をしないといけない、その理由は、未だ日本にはない新しい血統が輸入されるのならば、健康な個体に越した事はないし、万が一繁殖したとするならば、病気リスクの個体を増やす事に繋がるからです。
外産を輸入する事の苦労やリスクは、想像以上に大きく大変なものです。
その為、お金も掛かります。
安く、または、ただで、良い犬が欲しい人が大半の日本ですが、
良い犬が安くただで入る訳がありません。
良い犬を輸入する為には、大金が掛かります。
だから、価値観の無い方は、輸入犬や、輸入直子を買う必要はないし、求める必要もないですね!
欲しいな、と、夢見るに止めておいたら良いんです。
外産、輸入犬の世界はそういうもんです。
このブログでは、私は遠回りな言葉では書きません。読んで不愉快だと思う方は思えば良いし、なるほど、と思う方は思えば良い、なるほどと思う方は、素直に外産を輸入する事の難しさという知識を得れるでしょう!!
個体の良し悪しだけではなく、外産輸入犬の難しさは、JKCにて登録出来るか出来ないか?
FCI公認犬種であっても、JKCで公認されているかいないか?
JKC公認犬種であっても、日本政府・農林水産省が犬の動物輸入許可を出す相手国であるかどうか?
「輸入正規の手続きを踏んでも結果輸入許可を出さない例もある」
また、フェイクペディグリーを作成、または、すり替え、マイクロチップ入れ替え、お金の重複要求、犬を輸出する手続きを取らない、待機期間中に死んだ。等、こういう事ですら普通にあり得るのが輸入リスクです。
ホームページを見ると、立派で、信じるに足りる素晴らしいブリーダーだと信じ込み、お願いするとOK!OK! NO,problem と、返信が来ます。
しかし、半年経過しても、一年経過しても、一向に手続きが進まない、挙げ句連絡取れなくなる、こんな事も普通におきます。
こうしたリスクを、私も完全排除するネットワークを構築するまでには、本当に相当な苦労と時間、お金、経験を要しました。
第三国経由、トランジットも可能にするネットワーク、
EU圏内でのブリーダー情報収集も、今では普通に可能、
どこの国のどのブリーダーが良いか悪いか、フェイクペディグリーや実態、あらゆる情報を収集出来ます。
例えば、ドゴアルヘェンティーノ、ボスニアという国からの輸入、私には選択肢はありません。JKCも認めません。
理由は、フェイクペディグリー、EUアニマルパスポートが有ります。そのパスポートの書き換え、アウトブリードの筈が実はインブリード50%等、当たり前に行うレベルの方々がおられます。
中身、上手く乗れない牡、メスのタイミングが逃せない、
「なぜなら、ボスニアやセルビア、モンテネグロ地域では、犬の販売ビジネス、彼らには高い所得の資金源になります」
やむを得ず、そんな時は、乗るのが上手い兄弟犬や、親犬を乗っけてしまえ!
と、やるわけです。
こういうブリーダーが普通にいるのも、事実なんですね
こういう実態やそのブリーダーがどこの誰か、まで、私には情報を得るネットワークが有ります。
断っておきますが、私ならば間違いないの無い犬を輸入出来る、その能力がある、と言っているのではありません。
インターネットを屈指し、海外サイトをさも自分にオファーがあるかのごとく書いて吹聴記事にしたり、さも輸入出来るかのごとく人に言い吹聴し、騙す輩、どこにでもいるレベルの犬をさも立派な犬と触れ込み宣伝する輩、こうした輩に騙される方々が出ないように、私のブログ読者の方々には、正しい知識と実態を知ってもらいたい、と思うが故の記事だと言う事を知ってもらいたくて書いている内容です。
私のブログを長年見てくれている方々は、私の外産輸入の道のりや、苦労を知ってくれている事と思いますが、知らない方々は、❓がつく記事内容かもしれませんが、
犬を輸入する事の難しさは、手続きだけの事ではなく、ブリーダー選択、個体選択、情報、待機期間の面倒やリスク、成長、病気、これだけではない、ありとあらゆる要素が発生します。
こうしたありとあらゆるリスクを考慮し、その中から選択する事の難しさを知る為には、やはり、経験値しか無いという事実を、訴えたいが為に、書いた次第です。
参考にして下さい。