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ドゴアルヘェンティーノ、環境がいかに大切かという事実…
毎月の如く猪を用意し、シンバ他犬達を鍛えていく、環境が揃う事の大切さ、言い換えれば、環境を作る、環境を整える、環境を与える、環境に立たせる事の大切さは、
通うよりも、日常である事がもっともベストな訳です。
非日常に通う、行く、のではなく、そのフィールドに常にある、これが、最良であり、最高の教育と経験です。
この環境に置く事が出来たシンバ、みるみるうちにハンティングドゴとしての才能を開花、
3回目の遠征になる、今月は、猪、45㎏位と、100㎏近いのを用意出来た、との事、
45㎏とは、小さいね?
N、それが、この小さいのがめちゃくちゃ荒いんです。豊後猪と呼ばれる猪で、人間でいう逆三角形のいかにも走りまくるタイプで、牙もそれこそ立派、ズタズタ斬りまくってくるんで、超危なか、です。
ホ~、見てみたいなぁ、
今日も、シンバトップバッターでやりましょう!
了解! 豊後?それとも、100㎏?
初めは豊後入れます。おっ~いいね!!
という訳で、早速いつもの段取りで行きます。
ヨーシ、豊後猪入れます!!
凄い勢いで走る、犬より速い!!
ズタズタ斬りまくる、というのが判る (汗)
私達も、避難台に急いで走る、
続いて、Nの声、シンいけ!!
わくわくドキドキしながらカメラを回す
上方、一番高い所に豊後猪がいる、
シンバ、避難台足下まで来る
シン、上や、上、と私も叫ぶ、シンバ、分かってるよ、と言わんばかりに脚を進める
避難台の上方7~8メートル、シンバ位置
その遥か上、20メートルに豊後猪、避難台から猪の姿は見にくい、
でも、シンバの動きが止まった。
すると、上方から猛烈なスピードで豊後猪がシンバ目掛けて突進!!
うわぁーとギャラリーの声、
もつれたーと思った瞬間、ビィーっと甲高い猪の哭き、
N、N父、えっ、もう捕まったか?
N、興奮して、私に、凄かでしょ、今のシンに掛かったら、父ちゃん豊後猪でも一発たい!
と叫ぶ、当然私も興奮する
確かに、この時のシンバには45㎏サイズはもはや敵としては不足していました。
慌てて避難台から降りて咥えている状況を見に行く、
もう完全に、頭をふらせないように顎から斜めにがっぷりグリップ!
猪のけたたましい哭きがこだまする
N父、他の犬も追わせたいから、シンバ交代してと息子に言う、
私が、お父さん、放しましょうと告げ、シンバを掴みブレイク棒を入れてはずす、この最中もビィービィー哭く、なんか可哀想だな、と思いながら、ようやく放す、
放すと、力なく走る豊後猪、しばらく休憩してから他犬入れるけん、
20分程休憩して、地犬の若いのを順番に入れていく、地元ハンターさんの犬達です。
順番に入っていくと、奧から、ダメや、もう潰れとるわ!
行ってみると、あっさり捕まり伏せている
というか、もう虫の息状態です。
シンバを覚醒させてくれたMさんが、今日は来ていました。
Mさんいわく、もう完璧ですね!
ありがとうございます。Mさんのお陰ですよ!
シンバがおりゃ、その辺の猪じゃどうにもならんし、30㎏や40㎏の猪じゃ咥えて持って来るよ、と、大袈裟に讃えてくれる
気分をよくしたまま、100㎏の猪を投入、
勿論、一番手シンバです。
ヨーシいけ!
もう完璧です。逃がさない、ワンアタックで確実にグリップする、
これが、シンバの凄かとこですと皆さん口にする、おまけに、シンバまだこの時一歳にも満たないドゴです。
捲られても、グリップ出来るパワーと執着を持つ、今から考えても、シンバの凄いところは、当たった瞬間グリップ出来る咬む事への執着、これがずば抜けていた事が、後々のあらゆるファイトへ繋がっていったと確信しています。
結局、この後100㎏の猪も、シンバによって心臓停止で絶命
この時も、放そうとすると、威嚇、ベロベロ血を舐め、イッた目で口を赤く染める
そして、何よりも忘れてはならないのが、シンバ、この時まだ生後11ヶ月です。
恐ろしいほど覚醒していくシンバ、期待を裏切らない成長ぶりに、私は確実に闘いを用意する身勝手なプロモーターへと覚醒して行きました。
断る事の返事を持たないシンバのファイティングロードは確実にスタートを切ったのです。
Mさん、口を真っ赤に染め猪を独占する姿に、危なか~と
その言葉か妙に気になる…
帰京後、慌ただしい日々を送りながらも、私の最強犬追求心は益々熱を帯び、
純粋に、ヨークシャーテリア、ミッキー、紀州犬 吹雪に心を合わせ暮らした純粋さは、この頃の私にはもう、備わっていなかったのではないかと…振り返ると思います。
闘わせて喜んでいる、犬が闘う姿に興奮し、喜んでいる、
今では、信じられない感情が当時にはあったんですね!
リスク、という大きな大きな問題がそこにはいくつも隠れている事、当時の私には全く理解も、考える余地も、無かったのです。
ただ、純粋に強さを求める、求めている、
これを大義名分にして、犬の命を削っていたのです。
愚かな飼い主です。
今は理解してます。当時は、理解も理解出来る知識も経験も無かったんです。
だから、残酷な闘いへシンバや後に登場するピットブルファイターを引きずり込んでしまったのです。
続く…