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ドゴアルヘェンティーノ、完全決着、凄みを放つ…
ただケンカをする、ただ獣を咬む犬は、沢山います。
強い弱いは別にして、闘いを好む犬は大小関わらず沢山いて、それらをケンカさせない様にコントロールするのが人間の役割です。
そうした事を完全に無視して、強い弱いも無視して、リングに入れる、
勝ち負けは、飼い主の判断、もしくは、私の判断とする、
皆さんは、どう考え想像するでしょうか?
明らかにやられてる、形成不利な状態を想像しますか?
そして、謝りを入れる、もしくは審判ジャッジで勝負を決める、だろうと思いますか?
ゲームピットは、土佐闘犬とはルールは違います。
ここで敢えてゲームピットのルールは記さないとして、侍の会ルールを記します。
公式戦は、完全決着、飼い主の謝り、もしくは、犬のKO 、テンカウント、戦意喪失、審判の強制終了
練習戦は、審判の裁量がメイン、犬の仕上がり、闘争心、時間、これらを見ながら適当なところで終了
非公式戦、完全決着(瀕死)KO、飼い主の謝り、( 完全に負けました。参りましたと完全謝り)
眼球が○○○そうが、脚が○○○が、飼い主が謝らない、犬の闘争心が萎えない限り、闘いは終わらない、これが完全決着というゲートピットの闘いです。
生半可な闘いではないんです。
【ただし、試合終了後、抗生物質の投与、縫合が必要な時等は縫合。点滴必要の時は点滴など、救急の処置は致します】
ケンカした、血まみれです。は、私からしたら人間でいう、町のケンカレベルです。
ゲームピットの闘いは、想像を絶する闘いが時には、待ち受けています。
その中で、シンバは、非公式戦として申し込まれた闘いは2回、大型土佐某団体大関、これからが楽しみだと言う土佐犬と、声が出るが、闘わせると滅法強い大型土佐、この2匹でした。
結果は、某団体大関、開始7分、強制終了、理由は、途中動かなくなる、
声の出る、土佐は、開始5分、飼い主による完全謝りで勝負あり、
やらせる前から、私には自信がありました。
なぜか?
80㎏、100㎏の真っ向勝負に出てくる山の猪との単独の闘いを最低でも10分以上繰り広げできた犬は、そうざらにはいません。
その上、同体重の猪ならば問題なく仕留めて来た犬ですから、50㎏60㎏の犬をコントロールするのは難しい事ではないと思っていたからです。
結果は、まさにその通りでした。
共に、シンバより重い体重でしたが、ファーストコンタクトの瞬間から頭を袈裟懸け状態に咬み、ひねり倒す、そしてそのままギリギリグリップしていく、深く決まると大型猫科の様に完全マウントにて覆い被さり口を締めあげていく、咬み込みスピードに勝るドゴ特有の特徴です。
見ていて本当に恐ろしい闘いをする犬です。
凄み、という畏怖を、自分の犬から感じた初めての経験が、この時でした。
普通ではあり得ない状態が、目の前で起きました。土佐の飼い主も、血の気が引き真っ青になっています。
起き上がる、立つ、事をさせない体重移動と相手犬の身体をコントロール後脚使いは、もう天性の感というのでしょうか、あんな犬は後にも先にもシンバしか見た事がありません。
明くる日、二頭の闘いをした飼い主から、共に、死亡の報告を受けました。
一頭は、帰りの道中、もう一頭は明朝は大丈夫でしたが、昼休みに見ると死んでいた。という報告です。
どちらの電話にも、私は、はっきりと言いました。
だから、止めた方が良いですよ!!
と言いましたよね?
いや、ドゴという猟犬がいくら強くても、所詮
猟犬だと舐めていました。
だから、非公式戦完全決着にしたんですよ!
と、私…
そうなんです。あの頃の私は、シンバに、ドゴに闘いを臨んできたら、殺してやる、と、考え思い決めていました。
それはシンバとて同じリスクです。
負ける=死 ですから、彼は逃げる余裕も、逃げ道もない闘いに立たされていたという事になります。
こうして、非公式戦(道場破り)は、2回、
練習戦方式は、10試合を越え、全て負ける事なく、彼は、最強の敵と向かい合う事になります。