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ヨークシャーテリア・ミッキー、来たときはまだ一歳にもならない若犬、活発で、よくなつき、頭の良い子でした。
寝坊助な私が、朝6時前に目覚め、直ぐにミッキーの様子を、起きて尻尾フリフリ身体全体でご挨拶、ミッキーおはよー、散歩行こか!
清々しい朝の散歩、しかも、自分の犬、念願の自分の犬散歩、ついに憧れてたこの散歩、ウキウキ気分で散歩、ミッキーも小さい身体でグイグイ引っ張り嬉しさを表現する
ミッキーと私の横を車がスピードを上げて通勤に急ぐ、子供ながらに、危ないなと、信号もない住宅地、小学生の子供の横を明らかにスピード違反で走り去る思いやりの無い無神経な大人、殴ったろか!と、小学生が思う…
車の通りが少ない脇道にそれると、いつも夕方に見かける芝犬とオバチャンが前から散歩、
目が合うと、オバチャン、あれ、可愛いの連れて、こうたんか?
うん…と、私、それ何て言う犬や?
ヨークシャーテリア、今の時代で言う、どや顔、してたんやろな、
ふーん珍しいな、
そうかな…
またな… ハイ!
初めての犬仲間、よく見かけた光景、犬連れ同士井戸端会議、
今から思うと、そんな事が新鮮で嬉しいと感じていた子供だったんだな、と…
そんな犬飼いデビューを華々しく飾った私でしたが、心配も有りました。
それは、父がいつ、返してこいと始まるか、これが不安で、寄り道一切せず真っ直ぐに帰宅する毎日がしばらく続き、
その頃、小学校では、中学入試なる言葉を聞く時期になる…
私の母、完全完璧に、我が子を見誤る子バカ、
親戚、いとこは、それなりの進学校へ行く兄や姉達であったが為、
我が息子もと、何を勘違いしたのか、隣の一学年下の子が家庭教師を付け出した事に端を発し、
私にも、家庭教師を付けるとか言い出す始末、えらいこっちゃ、かぁちゃん何を言い出すんや、と、内心ドキドキ、
結局、家庭教師を付けお願いする事に、
家庭教師の先生、大阪市立大学の現役3年の学生、その先生に、かあちゃん、私立の中学に入れたいと言い出す…
アホちゃうか、ムリに決まってるやろ、
通信簿、体育と図工除いて殆ど三段階で三が良い、のに、一と二、ばっかりやのに…
しかも週二で…
そこから、大嫌いな勉強を二時間、毎週二回その大学生先生と過ごす事になる
しばらくして、ヤル気の無い私に、先生が、僕彼の成績上げる自信がありませんと、父母に
横で聞いていた私、成績上がる自信ありません、てか、ヤル気ありません。と心の中で…
さぁ、これが原因で、大事件勃発です。
父母が先生帰宅後に、口喧嘩に…
要らんことするから、高い金が無駄やないか、
と父、母、黙り…
もうやめーと父、内心喜ぶ私、
しかし、これが、最悪を招く事になりました。
一週間後位か、学校から帰宅するとミッキーがいない、大騒ぎして、母がパートで務める工場へ急いで行く、
かあちゃん、ミッキーいてない!
父ちゃんどっか連れて行ったやろ!?
おかあちゃん知らんわ!
知らんはずないやろ!
家帰り!
いやや、どこ連れて行ったか知ってるやろ?
お前が、勉強せぇへんからや!
ミッキーの面倒はみてるやろ!
勉強や勉強!
勉強嫌い、出来ない私に、習字に始まり、そろばん、塾、家庭教師、ことごとく続かない私に無理やりでも勉強をやらせたい親だったんですね!
スポーツにまつわる習い事は一切ダメ、勉強にまつわる習い事は良い、
世間を知らない父母には、勉強してなんぼ、良い学校に行ってなんぼ、
我が子の向き不向き、我が子の勉強意外で能力を伸ばす事など、一切わからない、知識もない親であったため、それこそ、勉強出来ない我が子に真面目に真剣に悩んでいた事、今はよく理解出来ます。
そんな勉強しない、出来ない事が、ミッキーを他所にあげる絶好の口実になった父は、母の弟家族にあげるという暴挙に出たんです。
泣きじゃくり、返してもらえと、迎えに行く
許さへん、と、大騒ぎする私を、ホウキや布団叩きで、殴りまくる父、それでもがんとして聞かない私は、それから一週間、家でご飯を食べない断食に出ました。
学校の担任からも、様子がおかしい、何か家でありましたか?
と、連絡が入った様で、母が、学校で先生に何か言うたんか?
私はそれも無視、一週間全くの断食、全くの無視を決め込み、
さすがの父母も観念して、ミッキーを連れて帰って来る事に…
日曜日の夜、部屋の奥にいつものごとくいると、走る爪の音が聞こえて来ました。
大喜びのミッキーが帰って来た!!
勿論大泣きです。
顔も、お腹も…
ほら、もうご飯食べやーと、父が照れくさそうに言いにくる
要らん!!
ほら、ええから早食べ!
用意されたご飯を無言で泣きながら食べる
ミッキーが横に来て涙を流す顔をペロペロペロペロ舐め回す、
ミッキーごめんな、もうずっと一緒やからな、
この時感じだ犬の優しさが、犬への依存を決定つける出来事だったことは、私の中では疑いようのない事実と言えましょう…
兄妹に慰められてるかのような、ミッキーに頭をよしよしと、なぜられてるかの様に感じていた、私です。
今振り返ると、恥ずかしいですね!
犬から与えられる大きな大きな愛情、どんどんどんどん重なっていく事、当時の私は、知るよしもありません。
続く、