先日17歳になったショコラ。先週くらいから猫ベッドや人間の座る椅子のクッションが時々濡れていることがあった。どうやらおしっこを漏らしている様子。量は大したことない。

 

熟睡している間のおねしょという感じ。遂に友人Mが遊びにきた時、ショコラのおもらししたクッションに知らずに座らせてしまい、Mのジーンズはおろかパンツまで濡れるという事態に。ごめんねM。。。ジーンズを洗濯している間、私のジーンズをしばらく素股で履いてもらう事態になってしまった。

 

色々調べると高齢で避妊手術をした猫は、加齢と共に括約筋が緩んでおもらししてしまうことがあるとか。とはいえ腎臓や尿路疾患があるかもしれないのでいつもの動物病院へ連れて行った。

 

ショコラも血液検査をしたのは1年以上前で(その時は完全に正常)、ココアは帰国前にアメリカで血液検査をしたのが最後なので、シニアキャッツ両方を病院へ連れて行って検査してもらった。ショコラは膀胱を圧迫して排尿させて尿検査もしてもらった。

 

結果、ショコラの腎臓のBUN(血中尿素窒素)が若干高いことが分かった。若干なので傾向を見ないと分からないということで、1ヶ月後に再度血液検査をすることに。

 

猫は慢性腎臓病で亡くなるケースが多く、遂に来たかという感じだけれど、治療薬も完成しつつあるのは朗報だ。

 

 

以下、東京新聞の上記ページより引用。

猫で最も多い病気とされる、腎臓病の治療薬開発に取り組んでいる医師がいます。昨年3月末に東京大学大学院医学系研究科を退職して立ち上げた研究機関「AIM医学研究所」の代表理事の宮崎徹さんです。一昨年夏、研究費が打ち切られ中断を余儀なくされましたが、苦境が報道されると、全国の愛猫家から3億円近い寄付金が殺到し、開発もヤマ場に近づいています。宮崎さんは「猫の寿命は15~20年だが、30年に延ばすことも可能」と、薬の可能性に期待します。
 

 

以下、AIM医学研究所のウェブサイト研究概要より引用。

ネコとAIM

他の動物に比べ、ネコ「では腎臓病の頻度が突出して高く、多くのネコが腎臓病で亡くなることはよく知られています。その原因は長く不明で、人間の腎臓病と同じくその確実な治療法もありません。私たちは、腎臓にゴミがたまってもネコのAIMはIgMから離れず掃除ができないため、腎臓にゴミが持続的に蓄積し慢性的な炎症が生ずることが、ネコの腎臓病の重要な原因であることを突き止め、2016年に論文発表しました(文献15)。すなわち、猫の腎臓病は先天的にAIMが働かないことによる一種の遺伝病であると言えます。AIMが働いていないから腎臓病になるのですから、当然AIMを補えば腎臓病は防げるはずです。そうした考えから、ネコ用AIM薬の開発を開始しました。早い時期からAIMを定期的に与えゴミを掃除しておけば、そもそも腎臓病の発症は抑えられるでしょうし、進んでしまった腎臓病でもAIMの投与により進行を抑え、長期的には腎機能の回復の可能性もあると考えられます。ネコ用AIM薬の一日も早い完成は、IAMの最重要のミッションの一つです。

 

そして、動物病院との協業で、AIM試験投与が目標とする症例数を達成し、結果は期待通りだったという今年3月のニュース。

 

 

ネコ科に遺伝的不足するAIM(apoptosis inhibitor of macrophage)という血液中のタンパク質は、急性腎不全を治癒させる機能を持ち、人間の腎臓病やアルツハイマーの治療にも応用ができるという。

 

AIM研究所では寄付を受け付けている。18歳と17歳の老猫を飼う私も少しだけれど寄付をした。

 

 

 

研究者の宮﨑先生の本。読んでみようと思う。

 

 

 

アタシはまだまだ頑張るわよ。