先日、友人Mと会った時、東京上空を飛ぶヘリに乗ったと話していた。私がLAに住んでいた時、彼女は出張でLAへ度々来ていて、LAでも何度か会ったのだけれど、とにかくスリリングな乗り物が大好き。ディズニーはディズニーでもアドベンチャーパークへ行きたいとの希望で一緒に行ったのは記憶に新しい。

 

ヘリで東京上空やら富士山の上を見たら圧巻なんだろうな。東京の夜景を空から眺めたら感動モノだろう。興味はありつつも実は飛行機系が少し苦手だったりする。

 

一時期バリ島に頻繁に通っていた時期がある。バリ島のみならずバリ島から足を延ばしてロンボク島や他の島にも行った。

 

バリ島からロンボク島へはスピードボート、フェリーなどでも行けるが、国内線を使うと30分足らずで到着する。バリ島からのエアラインは限られていてガルーダインドネシア航空の子会社のメルパティ航空がメインの選択肢だったと思う。

 

そのメルパティ航空の怖いことったら。まず機体が古い。フォッカーというオランダ製のプロペラ機は一体何度目の払い下げか。操縦席は座席から丸見え。飛行機好きにはたまらないのかもしれないが、気になってパイロットの一挙一動をつい見てしまう。飛行中はドアを閉めていたかもしれないが離陸前はずっと開けっ放しだった。

 

たった30分の飛行時間のせいか高度はあまり高くなく、眼下にはずっと海が見えている。堕ちるなら陸上より海の方がいいのかもしれないが、海に堕ちたら間違いなくサメの餌食だ。いずれにしても堕ちて死んでも大した補償ももらえないだろう。

 

更に飛行機恐怖症を助長したのが、スンバワ島の離島モヨ島にある高級リゾートへ行った時の復路での出来事だ。往路はバリ島からスンバワ島まで国内線で行き、そこからスピードボートでホテルへ向かったのだが、帰りはホテルが運営を委託している、海上から飛ぶ水陸発着可能なセスナでバリ島まで戻ることにしていた。

 

荷物の重量に加え体重まで測られてセスナに乗ったのだが、荷物と人で重量級となったセスナは、高波に足を取られ何度も離陸に失敗。離陸したと思ったら波に捕まり、ドスンという衝撃とともに海にプチ不時着。Float Planeだから不時着とは言わないが気分的にはそんな感じ。

 

8人か10人乗りくらいだっただろうか。私のみならず他のお客さんもビビッてどよめき始めた。遂にセスナでの海上離陸はあきらめ、乗客はモヨ島の空港までバスで行くことになった。機体が軽くなって波に捕まらず離陸できたセスナが、空港まで迎えに来ていてそこからバリ島までセスナに乗って帰ったという顛末。

 

そのあと、日系のエアラインに好んで乗るようになったせいか、飛行機恐怖症も改善されつつあったのだが、出張で中国へ行くときに、厦門航空と中国東方航空に乗ったときはさすがに怖かった。

 

シアトルから来た同僚Dとシンガポールで落ち合い、マレーシアのペナン、中国の厦門、北京を短期間で回った。「厦門航空と中国東方航空に乗ったことある人って、ウチの会社で中国人以外は私達だけだよね」などと話しつつ。そのきっつーい出張、Brutal Tripを一緒に回ったDは会社を辞めたんだけれど、今どうしているだろうか?

 

そんなこんな、飛行機のことを思い出したのは月末からヨーロッパに行くから。欧州内を3回飛行機で移動予定。小さい飛行機が苦手なのだ。

 

まぁ、そういえば先月も沖縄へ行く飛行機に乗ったんだった。

 

帰りは「鬼滅の刃」飛行機だった。

 

ということで皆さん、飛行機は好きですか?