80代の母は鶏肉が食べられない。同世代の人にはありそうなトラウマによるものだ。
 
母が子供の頃、母のおじいちゃん(私のひいおじいちゃん)が、庭で飼っていた鶏の首をはねて、首がない鶏が走り回っていたのを見たからだという。そして当然その日の夕食の食卓には鶏肉がご馳走として並んだ。
 
今回、母と一緒に沖縄の妹の家に泊まった時になぜかその話になった。それを聞いて私と同世代の義弟が言った。
 
「僕も子供の頃似たような経験がある」
 
義弟も類似の経験により、二十歳くらいまで鶏肉が食べられなかったそうだ。聞いてみたら更にもう一段きっつーーい幼少時の体験から来るものだった。
 
義弟は生まれてから4、5歳まで祖父母の家の近くに住んでいた。祖父母の家では鶏を10羽くらい飼っていて、祖父母の家にしばしば遊びに行っていた彼は、裏庭に行っては鶏を愛で数羽に名前をつけていた。
 
ある日、祖母は裏庭に出向き鶏を1羽捕まえた。その時祖母は孫(義弟)が近くにいることに気づいていなかった。祖母は捕まえた鶏の首を持って、ぐるんぐるんとスウィングした。その鶏は義弟が名前をつけていた鶏でかつ1番のお気に入りだった。当然その晩の食卓にはご馳走として鶏肉が並んだ。
 
その話を聞いて私は絶句。。。。。

 

義弟曰く、その後少し大きくなってから考えたら、もっと苦しまない(即死に近い)やり方があったんじゃないかと感じたという。母のじいちゃん方式のことだ。


私も犬飼い・猫飼いかつ保護猫ボランティアもしたことがあるので、動物愛護の気持ちは相当強い方だと思う。
 
とはいえ、コオロギパンやコオロギクッキーは食べなくていい。パスコのパンは2度と買わない。

在米の知人によると、彼が食べたアメリカで売ってるコオロギクッキーは「臭いが気になる」ということ。日本の高い食品加工技術によりこのパンは臭くないのかもしれないがそれでも食べたくない。

 

日本は大豆食品のバラエティも豊富だ。日本では最近牛乳が余っていて廃棄されているとも聞く。

 

コオロギ食うくらいなら私はベジタリアンになる。

 

このコオロギパン、虫を食べたくないだけじゃなくて、政府の補助金目当て企業の匂いがプンプンする。日本のコオロギ食はコオロギ臭だけじゃなくキナ臭さもただよう。子供の給食にも入れ始めているそうだ。この国はどこに向かってるんだろうか?

 

家畜を健全な環境で生育し、苦しみの少ないやり方で食肉にする限り、私は肉を食べていいと思う。狭いクレートで育てられた豚とかは避けたいし、鶏も放し飼いがいい。しかも量はたくさん食べなくていい。肉は少しで不足分は大豆製品で補填すればいい。

 

コオロギさんから鶏さんに戻る。

 

母が子供の頃見てトラウマになった首がなくて走り回る鶏。Headless Chicken。夫が大学卒業後、就職してすぐのNYでのトレーニー時代、ありとあらゆるアシスタント業務をさせられて社内中を走り回っていたところ、Headless Chickenと揶揄されたそうだ。

 

Headless Chickenはありがたくない呼び名だけれど、夫はいまだに全ての行動がすさまじく俊敏だ。私が何かをやろうかなと思った時には既に夫の手により完了している。

 

チキンさんからまたコオロギさんに戻る。

 

昆虫食製造の補助金目当てに、「ゴキブリ混入」なんてことにならないことを祈るばかりだ。

 

 

沖縄にいた地域猫。耳に去勢避妊のカットの印が入っていたので分かった。すごく人馴れしていた。