「アメリカで深夜食堂」と言っても、24時間営業のダイナーのことではない。日本で深夜枠で放映されていたテレビドラマ「深夜食堂」が、アメリカのNetflixでやっているのだ。
そのまんまのタイトル、”Midnight Diner” として。
お店は新宿ゴールデン街にある設定だと思っていたのだけれど、調べてみたところ、原作の漫画では花園神社の界隈にある設定らしい。そっちの方が断然渋さが増す。
この渋さやわびさびや心の機微が、字幕をつけたところで、果たしてアメリカ人に理解できるのだろうかと思いつつ、あまりに懐かしくていくつかのエピソードを観てしまった。
日本のドラマの最初の頃のシリーズは、演出も地味で粛々とストーリーが進む感じで、途中から演出が少しづつ過剰になってきた感があった。が、アメリカのNetflixでは、アメリカ人も理解しやすそうなエピソード、特に後半のエピソードがピックアップされていた。
追記:↑これは勘違い。シリーズやエピソードの順番は日本のままだったらしい。
小林薫の渋さはそのままで、なんか久々にグッときた。母性本能くすぐるわ。小林薫、年上だけど。あぁ、こういうお店の常連になりたい。
でも観ながら、悲しいかな、ついつい現実に置き換えてしまってストーリーに没入できない。
「きっとコロナでこのお店、もうないよ。」
「いや。この辺り無法地帯みたいなもんだし、こっそり営業してるホストクラブのお兄ちゃんが来るから、こっそり開けてたよ。保健所が来るまではね。」
ああ、嫌だ嫌だ。コロナ世代。そんなに昔じゃなくてもちょっと前のドラマとか映画を観るたびに、今のコロナ時代にタイムスリップさせてしまう。。。
色々純粋に楽しめなくなりそうだから、映画やドラマを観るときはコロナ脳を封印したいものだ。

にほんブログ村