何度か行っているHollywood Bowlのコンサート。今まではLAフィルのクラシックばかり行っていたが、今回はLana Del Rey。

 

ニューアルバムNorman Fucking Rockwell!リリースにつき、欧州と北米でコンサートツアーを敢行中。その一箇所がHollywood Bowlでの野外コンサートだった。

 

コンサートは7時半からの開演となっていたが始まったのは9時。アメリカのコンサートはいつもそんな感じなのか、お客さんも誰もそわそわしている様子なし。8時半過ぎていてもゆっくり売店でビールを買ったり、トイレに並んだりしていた。

 

観客はいつものLAフィルのコンサートと全く違い、若い人が圧倒的に多かった。女の子2人で来ているような子達は、皆Lana Del Rey風のアイラインを跳ね上げたメイクでラナになりきっていた。

 

結局遅く始まったものの11時くらいまで2時間ほどたっぷり歌ってくれた。ゲストミュージシャンも多く参加。すごくカジュアルなゆるーい感じで、あたかも自分の家に友達が来たかのようにゲストを紹介しゲストと一緒に歌っていた。

 

衣装もネグリジェ(死語)かと思われるようなロングドレスで、足を水につけたり、裸足で歩いたり。とにかくゆるい感じ。

 

最後はHollywood Bowl恒例の花火もしっかり。これでかなり盛り上がった。

 

 

花火のフィナーレで歌ったのはVenice Bitch。地元LAっ子達は大盛り上がり。

 

 

Lana Del ReyはSad Coreを自称しているだけあり、報われない恋の歌が多いのだが、同じ悲恋を歌っていても、石川さゆりの『天城越え』みたいに、一緒に日本海へ堕ちてゆく感じはなく、中島みゆきの恨み節のようにドロドロに暗くない。

 

悲恋を歌ってもそこにあまり執着は感じられず、遠い目をして「私ってフクザツな恋愛ばかりしちゃうの」とさらりと言ってのけそうな軽さがある。これは悲恋を美人が歌うからであり、日本海じゃなくてアメリカ西海岸について歌っている歌が多いからだろう。

 

黒く染めた長い髪だけ見ると、西洋版貞子とも言えるのだが、TVから出てくるとしてもしっかりメイクでつけまつげもバッチリで美しく登場しそうだ。

 

Doin' Timeは新アルバムの曲。


 

ちなみにLA Timesに、We Mapped Every L.A. Reference on Lana Del Rey’s ‘Norman Fucking Rockwell!’という記事があって、新作アルバムの曲でフィーチャーされているLAの場所が載っている。

 

Mariners Apartment Complexという曲は、思った通り、マリナデルレイのMariners Village Apartmentsのことだった。ここはマリナデルレイが開発された頃に建設されたアパートメントで、南国の植物が生い茂るディズニーの魅惑のチキルームみたいな、ポリネシアンな雰囲気の素敵なコンプレックス。

 

今のアパートに引っ越すときに真面目にここに住むことを考えたが、いつもお願いしているドッグウォーカーさんから遠くなってしまうのと、ユニットに洗濯機と乾燥機がついていないので却下になった。巨大なコンプレックスゆえカフェレストランがあるので、今でも時々朝ごはんを食べに行く。

 

今日は暑かった。普段は涼しい海沿いも30度を超えた。仕事も忙しかったけれど、BGMでラナの余韻に浸りながらふわりふわりとこなした。

 

 

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