成田山新勝寺のお正月でのお参りの人数は、
たしか明治神宮の次だったと思う。
つまり、必ず3位には入る大人気マンモス寺ということだ。
ひねくれ者なので、混んでいる時には行かず、
私が護摩行に参加しはじめたのは2020年、それもあの3月を迎えてからになる。
ここ3年は土日でも街は静かだった。
2024年の正月、呑気にお参りに行って実感した。
あぁ、あの成田山にもどったなと。
名物の鰻屋さんも整理券を配るくらい、何時間待ちだろう。
屋台もたくさん出ている。
シャッターがしまっていたお店もほとんど開いた。
賑やかな街に戻っていた。
新春の特別な護摩行は駅の前でも申し込めるし、
寺の中でも別のテントを出して受け付けをしていた。
大本堂は満員だった。
11時から始まったお護摩の祈祷は、
ここ3年で受けた余裕があるものではなく、
コンサート会場のように熱気にあふれており、
お坊さんの読経も本堂にすし詰めで入って、熱心に祈る人々の思いに負けじと、
声を張り上げていた。
約30分のライブがおわり、改めて、知っている成田山を見た感想は
ここ3年の様子が、幻だったように感じられた。
人混みを避けたく、また、今回の目的であった
清瀧権現堂・妙見宮にお参りした。
清瀧権現さまというのは弘法大師空海さんが雨乞いをしたときに
お助けしてくださった善女龍王さまのことであり、密教の守護神を祭っている。
今年は「辰」どしにちなんで、ということのお参りもあるが、
実は、成田山で2023年4月に空海さまのお誕生から1250年の記念ということで
1732年に建てられた御堂を修復完了されたこともあったからだ。
空海さんとの邂逅のシーンは9尺の大蛇の上に
ちょこんと黄金色のちいさな龍が載っているという描写である。
とっても可愛らしい善女龍王さまであるが、
父上は八大龍王のひとり「沙掲羅龍王(しゃかつらりゅうおう)」であり、
その力は父の龍王の能力をつかさどり、雨を降らすことができる。
*父龍王様は浅草におりますよ。
成田山のお堂のすぐ下には素敵な二つの滝があり、降りてみることができる。
人々があつまる本堂からは少し離れているため、
清らかな場所であって、
そもそもの成田山の聖なる場所というのはこの滝ではなかろうか。
尚、この清瀧権現堂では先の善女龍王様と一緒に
千葉県では千葉神社で信仰されている「妙見」さまも
お奉りしているのが特徴だ。
妙見様といえば、平将門さんを想起させますからねー。
成田山神勝寺の当初の御役目は打倒・平将門さんだったわけですが
その妙見さまも同じ敷地内で一番よい場所でお奉りしていることが
なかなか考えさせられます。
そうそう、先ほど書いた成田山の中にあるステキな瀧について。
たまたまだが、若い坊さんらしき男性と女性のカップルが
滝のツボのところで記念写真を撮っていた。
なんか、坊さんのデートコースなのかな。
今日は、他のお堂の前でも別の坊さんと女性のカップルを見かけた日だった。
【おまけ】
御朱印あつめはしていないのですが、金の梵字が素敵で手に入れました。
日付以外は印刷ですが、文字はとても綺麗です。
こんな文字が書けたらなぁ~
↓↓ 金色に輝く不動明王さまの御朱印