全6話の「シークレット・インベージョン」、あっという間だったなー。

役者さんが素晴らしくて、どの人も主役でした。

だからこその最終話が、その辺の特撮系になってしまったのはとっても残念だった。

 

けれどね、別の見方をすると、

このドラマは単純に隣のエイリアンが侵略してくるという話ではなくて、

今の移民・難民問題にも関連するユダヤの民問題を描いていて

(アメリカとイギリスの諜報員が出てたでしょ…)

1話の凄みのまま、6話に持って行くとすると、

今、現実に起きている「シナリオ」が

ダダもれになってしまう恐れがあると考えるわけですよ。

それは危険だよね。

 

ユダヤの民に限ったことではなくて、「どこの国」にもあてはまるわけで。

最後、大統領をアホくさに描かないといけなかったのではないかなと。

まぁ、次の話にもつながるでしょうし。

 

そして、一番、ヘマしているはずのスパイであるフューリーにも

幻想的な薄っぺらい幸せを与えてやることが

製作組織である「ネズミの国」としての大団円ではないかと。

スパイってのはジョン・ル・カレのほぼすべての作品にあるように

孤独で寂しい終わりを迎えるわけで。

みんながトム・クルーズのミッション:インポッシブルのスパイじゃないのよー

 

元に戻そう。

あの1話の書き手であれば、最終の6話の結末に満足するわけないと思います。

 

だいたい、エンディングのシーンが意味なく長い。

役者が達者なふたりだったので見ていられるが、

そうでなければ見ていられなかったかもしれない。

(相手がエイリアンだからではなく、無意味な演出だからという理由です。)

 

なんなら、新しいスクラル人のリーダーであるガイアと

MI6の長官代行であるソニアで見つけた大量の誘拐と

なりすましの現実をもっとクローズアップしてほしかった。

(これも勘繰っちゃったらいけないけど、今、U.S.Aで社会現象的になっている映画「サウンド・オブ・フリーダム」と「ネズミの国」の配給に関するイロイロを考えると、ワンカットだけにしたんじゃないかと…妄想がとんでもない方向にいくわ)

 

そんでもってトドメである。

クリー側が和平交渉の席につくってことがわかっていたのならば

グラヴィクなんかに関わらず、タロスやヴァーラと協力して

さっさと交渉したらよかったのに。

 

私の大好きなマリア・ヒルが犬死にしたってだけのドラマになってしまったのよ。

 

「マーベルズ」の予告が楽しそうだから、もう、新しい作品に期待しましょう!!

ヤケクソ💢