働く女性が『ヒーロー』能力をもったら?

 

シー・ハルクは原作設定などあまり詳しくない人(=私のことだけど)が予備知識無しで見ても十分楽しめるドラマだと思います。

何よりも、主役の「ジェン」がいい。(そもそも友人にそっくりなんだよね~)

 

今回のドラマの主題は、『ヒーローとは無縁だった普通の女性が能力を与えられたらどうなる?』ということが、性格は良く、真面目だが2流の弁護士であるジェンを通して描かれる。2流というより「平均値の」「よくいる」弁護士とすべきだろうか。

 

彼女=ジェンは「シー・ハルク」と自分を混在させない。

シー・ハルクという能力を纏ったジェンとして存在する。

ハルクが「ジキルとハイド」のような「紳士VS怪物」の対する側面があるとしたら、

「ヒーロー能力をあれは自分ではないと分ける」のはジェン的な解釈であろうか。

 

同じ弁護士の「デアデビル」の彼とは、背負っているものも違うとしても、

弁護士の能力も高い彼とヒーローとしての志も持つ彼とは比べものにならないくらい

俗人的だ。

 

とはいえ、そこがジェンの良いところ。

いや、ハプニングをこれから超える新人・ヒーローの成長を楽しめば良いのだろう。

 

最終話を残すところだが、女の世界のあるあるで嫉妬や妬みってのは、常にある。

特に彼女のような性格は良いが、力のない女性というのが、

『シンデレラの靴(=最強スペック)』を手に入れてしまったことによるのを世間は

喜ばないものなのだ。

 

デアデビルのように、闇夜のなかでヒーロー活動をするのは賢いかもね。

「大いなる力には大いなる責任が伴う」というのは的を得ている。