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旅するように暮らしていこう

写真家大野朋美オフィシャルブログ

なぜ写真の世界に入ったの?



社会に出て、最初はサラリーマンだったと言うと

必ずこのことを聞かれます。



でも好きだったからというのとは感覚的に少し違う。

ちょっとキザっぽく言えば、写真に恋してたからかな。





私は子供の頃からカメラを持って撮ってたけれど、

自分の撮った写真に満足することなんてほとんどなかった。



昔はフィルムだったでしょ。

写真屋さんにフィルムを持って行って、

次の次の日までイライラと待って、

ワクワクしながら受け取りに行って、

家に帰ってドキドキしながら開けて見てみると・・

大抵はちょっぴりがっかりする。



でもそのがっかりは、そんなに大きながっかりじゃなかった。

だからずっと嫌にならずに続けてこれたのかもしれない。



大人になって、

会社を辞めて、

さあ何をするかってときになって、

いろいろ考えたけれど、写真を選んだのは、

写真なら絶対この先もやめないから

という理由からだった。



いつまでたっても、“これだ!”と思える写真が撮れずにいて、

もう一生自分はすごいと思える写真が撮れないのかな、

と思った時、それは嫌だなと思った。



つまり、自分の人生を通じて長い間追いかけてきて、

でもなかなか振り向いてもらえないのが写真だった。



この先もずっと振り向いてもらえないのかなって思うと、

それは嫌だなと思った。



一生かけてでも追いかけたいと思ったんだよね。

やってて好きとか、楽しいっていうのとはちょっと違う、

ましてや得意というものでは決してなかった。



逆に言えば、もしも自分で

“すごい!”と思える写真が撮れるようになったら

それはなかなか素敵な人生だなって。



そういう意味では、結構いい人生に

なってきたと感じている。



あの時も、写真の道を選んだあの時も

どこかでこうなることを予感してたのかな。

だって、絶対に無理って思ってたら、

やっぱり選ばなかったと思うし。



人が決断するときって、

その先に針の穴くらいの

希望の光のようなものを

感じられたときなんじゃないかな。


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