長瀬は、転勤した・・・といっても、東京都内の移動であったので・・・




引越しは伴わなかったが・・・・




ここからが、地獄・・・の始まりであった。




通勤時間2時間30分。




始業時間が、8時30分なので、ぎりぎりでも6時に家を出なければならなかったが・・・




アパートから、駅まで徒歩30分・・・えらい田舎であった。アパートの隣には、菜園があった。




ともかく、新しい職場にいくと、そこは新規事業部の工場だけあって、活気はあったが




働く人間の数が、全く足りてない状態だった。





今まで、会社に入って感じたことの無い雰囲気であった。



研究に必要な設備も、最新のものがそろっており、長瀬のやる気も今まで以上にでていた。



それを仲間も察知してか、仕事の量も日々増えていった。



そんな中、上司であるO係長から、新商品の開発を一緒にやらないかとの打診を受け、



二つ返事で、OK!やりましょう!と、承諾した。



ここからは、O係長との2人3脚での仕事となったが、問題もあった。



長瀬は、この当時朝型の生活パターンになっていた。なるべく早く帰りたい・・・



が、当時の仕事で早く終わるというのは、19時過ぎ・・・



なので、準備を早く行い、なるべくスムーズに終わらせることに終始していたが、



O係長は、夜型。当然、喧嘩となる。



しかし、長瀬は、早く終わらせようと終始、早く会社に入る。



早いときは、6時30分には、現場に立っていた。



一連の実験が終了し、19時に帰ろうとすると、O係長から、ミーティングの要請がくる。



長瀬は、この当時、この遅くなってからミーティングすることが、決して効率の良いものでないことを感じていた。



O係長にも、ミーティングするなら、朝行うべきとの進言を、再三していたが・・・



変わらない。いや、変えないといったほうが正解であろう。



一日これだけ働けば残業も付き、給料増えただろうと普通考えるが・・・



残業はおろか手当てすら付かない状況であった。



金銭的には、工場で働く同じ社員より、相当きつかった。



そんな時間をすごしつつ、入社2年目の春を迎えた。




先週アップできなくてごめんなさい。



今週は、何とかアップできました。



ゆっくりとお楽しみください。



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前回、長瀬が救急車で搬送されたところで、おわってました^^;



・・・・・・・



長瀬は、救急車で近くの病院に搬送され、すぐに検査を受けた。



結果は、急性虫垂炎であった。



うそつき大王であったため・・・当時の上司も大したことはないと、思い込んでいたが・・・



青ざめた表情で、病院に付き添ってくれた。



しかし、その病院には搬送されたその日、外科医はおらず・・・



外科医が当番の日まで、薬で散らすとの医者の判断が下ったとき・・・



会社の上司Sが、



「そんなに待てるか・・・・病院を変える」



と、医者に言い切り、



長瀬は、「ん~大丈夫なのかなあ・・・・」と、独り言を言いながら、病院を後にした。




行き先は、とりあえず会社^^;



仕方ないので、応接のソファーに寝そべり、上司が医者を探すのを待っていた。



すると、Sがいきなり入ってきて、長瀬に質問を浴びせる。



「朝から飯食べたか?トイレは?」



長瀬は、「朝食どころか、昨日の夕食も食べてない。水分もほとんど取っていないので、トイレも行ってない」



そう答えると、Sは



「いまから手術だ!いくぞ!」



長瀬「えっ?・・・・・・・はぃ」




タクシーに乗って、着いた先は、隣の市の総合病院であった。



ここの外科医が、うちの会社の事務員さんの幼馴染だということで、特別に手術となった。



再度検査の結果、腹膜炎を併発する寸前のため、簡単な手術で終わるとのこと。



長瀬にとっては、初めての手術だあったので、段取りが良く分からないのを看護婦さんが



事務的に・・・



「この表にあるものを下の購買で購入してください。手術は1時間後なので、それまでに準備してください。タバコは控えてくだ



さい。」



と、てきぱきと説明して、看護婦さんはその場を去っていった。



長瀬は、ぼぉ~っと聞き流し、とりあえず必要なものをそろえて、ベランダでタバコ吸っていたら



時間になったと看護婦さんが呼びに来ていた。



いろいろうるさいので、看護婦さんについていこうとすると、



「長瀬さんは、このベットに寝てください。このまま手術室にはいりますから・・・・」




長瀬「恥ずかしいから、歩く。手術室の入り口で、乗るから・・・・」と、言うも



看護婦「規則ですから・・・」



仕方なく、ベットに横になり・・・ゴロゴロと押されて、手術室に入った。



入ってすぐ・・・毛をそられてしまい・・・酒びたりの生活で、麻酔の効きも悪く・・・



でも、手術は無事終わった。



この一連の入院で、長瀬は入社一年目にして、有給が足りず、欠勤扱いがついてしまった。



しかも、上司Sは、この入院のあと長瀬を転勤にした。



このときのことを振り返ると・・長瀬は、思う。



「きっと、普通の人がほしかったのだろう・・・・遅刻・欠勤・うそつき大王だからしかたないか・・・」


しかし、この転勤が、長瀬の将来に大きく影響するとは、思っても見なかったころであった。



時は、平成3年1月・・・バブルが、弾ける寸前のことであった。



Ⅰ 


 東京石油に入社する直前、研修会が開催された。場所は、東京から遠く離れた富士五湖のほとり・・・


そこで、1週間研修があった。社会人としてのマナーや生活習慣を直すために行われるものであった。


先輩社員の話やオリエンテーションをやりながら、将来の希望を胸に抱えた若者は一生懸命に、やった。


が、その中で 長瀬 望は、浮いていた。


原因は、こんなことやるために会社入ったのではない・・・・


 長瀬は、学生時代新宿のレストランで、アルバイトをしていた。もともと海外旅行するための資金作りのために、


始めたアルバイトだったために英語は堪能であった。その特技は、レストランで十分すぎるほど役に立った。時


は、バブルに進んでいた頃であったので、新宿の西口のオフィス街に位置するそのレストランは、国際色豊かで


あった。その影響からか、自然と社会人のマナーや態度は備わっていた。


 むしろこの研修の目的は、そういった人生・・学生生活の”あか”を落とすためのものであったが、長瀬は反発し


た。年のころは、22歳・・・まだ、自負はあった。逆に言えば、そういった人間が多かった。その中で、頭一つリード


するためには、なにかやらなければならなかった。そういう状況での研修は、精神的に長瀬を参らせた。もともと、


人の言うとおりにするのより、自分流にアレンジするのが得意なので、周りから見ると結構偏屈な若者であったに


違いない。


そういった研修を終え、念願の営業につけると思っていた長瀬に待っていたのは、予想外の辞令であった。


「長瀬望を研究所配属とする。」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


長瀬は、止まった。


あれほど、忌み嫌った研究に社会人になってからも、携わることになろうとは・・・・


しかし、その後の説明で


「販売につくうえで、いろんなことを知らないといけないので、これも研修の一環です。」


と・・・・


しかたなく、研究所の扉をたたきました。


が・・・・


そこで長瀬のみたものは・・・


古びた建物と・・・・スレート板を張り合わせたような工場・・・


大学時代でも、ここまでの建物で研究したことがなく・・・・


設備も旧式・・・・研究施設も旧式・・・・・


その瞬間長瀬の頭によぎったのは、「やめよう」の一言であった。


が、仲間と一緒であったせいかずるずると会社には、行っていた。


まるで、そう・・・・漫画のような社会s人である。


毎朝・・・遅刻・・・・・


しかも、二日酔い・・・・毎朝の言い訳も、レベルが相当に上がった。


上司も、しまいには苦笑しつつ許してもらっていた。今から思うと、はらわたが煮えくり返っていたに違いない。


今考えても、この頃の言い訳は、笑える・・・


初めは、腹痛・・・・頭痛・・・から始まり


通勤途中で、線路に靴を落としたとか・・・


おばあちゃんが、倒れてたので助けたとか・・・


道に迷ってる人に道案内したとか・・・・


ありとあらゆることを言っっておりました。


 そんな入社一年目の秋・・・長瀬は、会社で腹痛を訴えた。が、言い訳大王であった長瀬をみんな「また、いつも


のか?」と、笑っていました。


その直後、長瀬が倒れた。顔色は、真っ青ですぐに救急車で搬送された。