お読みになる方は注意してください。
決して気持ちの良い内容ではありません。
不愉快な気持ちになるかもと思われます。
それでも僕はこの話をあくまでも思い出として残したいが為に書いていきます。
日記とは違った形で残したい為、こういう書き方を取っています。
その点をご理解いただける方のみご覧下さい。
あ、そして今回ちょっと長いです。
適度に調節された照明によって、
その場所は分相応な雰囲気を作り出す事に成功していた。
ダークな紫の光、黒塗りのソファ、そして――――。
欲望という感情をむき出しにしている人間がそこにはいた。
ある者は金という名の
ある者は肉体という名の
自らの欲望を満たしてくれるそれらを求めてその場所に存在していた。
トイレに行ったチャネラーを待たずに、僕達はとりあえずフロアを一周した。
店の造りは中央に円形のカウンターがあり、
それらを取り囲むようにファミレスのようなテーブル席がいくつも配置されていた。
そのカウンターとテーブル席の間に、
彼女達は堂々と、まるで誰かと待ち合わせをしているかのように立っていた。
(例えるなら大阪の梅田ヘップ前のような感じ)
客は今の僕達と同じように、ぐるりと周りながら自分好みのタイプを探すのだ。
とりあえず僕達は、
ジュースサーバー前のテーブルが空いていたので、
席についてチャネラーを待つ事にした。
彼はすぐに帰ってきた。
が、僕達に気づいていないのか、
そのまま店を2、3周した。
(声かけてやれよ)
やがて彼は僕達に気づき、一直線でコチラに向かってきた。
『ちょっとー、言ってくださいよー、探しましたよ』
はいごめんなさい。
チャネラーが戻ってきたので僕達は行動に移す事にした。
『チャネラー、どうする?とりあえず、一周してみる?』
そう尋ねる僕に、彼は意外な一言を告げた。
『もう決めました』
うん、そうそう、まずは落ち着いてだな・・・
ってうぉい!!早いなおい!!男前だなおい!!Σ(゚д゚;)
どうやら彼は、
さっき僕達を探しているフリをしながら、
今夜の相手の目星をつけていたようだ。
『え!?どれどれ?どれなん?』
シリアスな顔のチャネラーを横目に、
多くの女性達の中に埋もれる彼の目当ての女性を探す僕。
対してチャネラーは。
そんな事はどうでも良いと言わんばかりにクルリと踵を返し、
『あれです』
そう言って直進的に歩みだした。
それは歩というにはあまりにも速すぎた歩調で、彼と僕達は彼女に近づいた。
チャ『ちょっといいかな?』(日本語)
女『いいですはい』(日本語やや通じる)
なんとたった1ターンの会話で、チャネラーは彼女との会話権を手に入れた。
彼女が待機していた後ろのテーブル席で、
チャネラーと彼女の交渉が始まった。
それはなんとも奇妙な光景だった。
チャネラー以外の僕達4人も(リサも含む)、
ジャアと名乗るその女性を取り囲んでいたのである。
流石にチャネラー、この状況は嫌だったみたいで。
『ちょっと一人にしてくれないかな?』
若干本気モードで、僕達を威圧してきた。
あまりにも真剣なチャネラーの表情を見ると、
若干この場を離れてやりたくもなったが、
そうすると今度はチャネラーの口説きを5cmで垣間見るという野望が
崩れ去ってしまう。
体積10gの脳の中で、悪魔と天使が交互に囁く。
葛藤の末僕が出した答えは―――。
『大丈夫、チャネラー・・・』
『俺、壁になるから』
『俺の事、壁やと思っといて。ほっといてくれていいから』
―――あくまでその場に止まるという事だった。
そういう僕を腑に落ちない表情で睨みながら、
彼は致し方なく、会話を開始した。
彼は日本語と英語を交えながら話していた。
その様子から察するに、ジャアは日本語も英語もあまり得意ではなさそうだった。
その所為か、チャネラーの押しが足りないのか、
交渉は難航を極めた。
ジャア『女の子他にカワイイ子いっぱいいるネ。他にしたらどうネー?』
壁となった僕に、彼女の言葉が鮮明に聞こえてきた。
どうやらチャネラーは嫌われているらしい。
だがチャネラーは、次の瞬間衝撃のアクションを起こした。
彼女の耳元にそっと近づき、彼はその口から究極の呪文を発した。
『君が一番だよ』
↑これ、ボソッと言ってます。
チャネラーキタ━━━(゚∀゚)━━━!!!
てかどこの3流俳優だお前(((゜д゜;)))
思わず飲んでいたコーラを噴出しそうになりながら、壁である僕はぐっと堪えた。
ここで笑っては壁になるという約束を破ってしまう。
石田純一あたりが言いそうなセリフを吐いたチャネラーは、
笑いそうになるのを必死で堪えている壁の僕を本当に壁のように思っているようで、
依然として彼は口説き(交渉)を続けた。
チャ『俺さー・・・』
チャ『指が無限に鳴るんだよね。ポキポキと。ほらこうしてこうして・・・』
女『・・・・・・・・』
チャネラーよ。どうしてお前はどうでもいい話ばかりするのだ。
(チャネラー口説き略)
10分ほど経過しただろうか。
自称口説き上手のチャネラーは、
本領が発揮できていないらしく、
交渉は最大の危機を迎えようとしていた。
ジャア『じゃ、サヨナラ』
彼女がチャネラーの前を離れようとした。
チャネラーはいつになく真剣な表情でテーブルのポップコーンを見つめていた。
(現実逃避?ポップコーンはチャネラーがジャアに買ってあげたもの)
その時。
『ちょっと待ってクダサーイ』
なんと壁である僕が見かねて助け舟を出したのである。
しかも何故か口調が外人の日本語バージョン。
いくら壁とはいえ、男旅亀、チャネラーのピンチにはかけつけますぜ!!
俺『あなた、この人とSE●したいネ?』
ジャア『はい私したいネ』
俺『じゃあ1ナイト2000バーツね。それでイイネ?』
ジャア『うん、イイネイイネ!!』
僅か数秒で交渉成率。
てか現地人かお前は・・・。
旅亀の助太刀により、
彼女をお持ち帰り出来ることとなったチャネラー。
『チャネラー、どこのホテルいくの?』
そう尋ねる僕に彼は意外な事に・・・
『カオサンに戻ります』
まさかの連れ込みを行おうとしたのである。
『あ、じゃあ全員で一緒に帰ろうや』
どこまでも着いて行こうとする悪魔のような僕に彼はとうとう痺れを切らした。
妖しく光るメガネを外しながら彼は言った。
『邪魔です。お願いですから・・・
『消えてください』
そうしてチャネラーはジャアと二人して店を後にした・・・
続く。
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