出発の時を待つ南極行きチリ船『アンタルティカ・ドリーム号』。
待ちにまったぜこの瞬間!!
ついに出港だ!!
ようし!夢の大陸にいくぞおおーーー!!
野郎ども!!準備はいいかああ!!
おおおおおーーー!!!
・・・そんな声が聞こえてきそうです。
さてさて、南極行きの船はカナダ、アルゼンチン、チリ、オランダ船などがあり、
それぞれサービスや設備が違うらしい・・・
らしいってーのは、アルゼンチやオランダの船に乗ってないからだ。
僕らに出された選択は、日程の関係上3300USドルのアルゼンチン船か、3990USドルのチリ船の2択。
話を聞くと、やはり金額の高い方が何かと良い。
悩んだ結果、優雅な気持ちを味わいたいが為に後者を選ぶ事に。
事前に集めた情報では、チリ船はかなり豪華って聞いてたので、
僕とらくださんはワクワク、ドキドキ!!
が、『期待』はしすぎてはいけない。
映画の前評判を聞き、あれこれと想像を膨らまし、いざ見てみると期待外れだった場合、
実際はおもしろいその映画をつまらなく感じてしまうように、
僕もその船に同じ感情を抱いた。
勝手に想像して、良い事ばっか考えてしまう・・・
悪い癖や・・・。
でもま、クルーは陽気?な奴らばっかやし、設備もそこらへんのホテルに比べれば豪華!!
僕らの部屋はダブルベット!!
ここに男二人はきつかった(笑)
シャワールーム!!
食堂!!
フロアは清潔やし、バックパッカーには十分十分。
これで不満を言ってたら、バチがあたるよな。
・・・・乗船後暫くして、クルーの一人『トム』が声をかけてきた。
『君達は幸せ者だよ。うちのシェフはフレンチ出身で、腕も抜群だからね!!』
その言葉通り、その日の晩御飯は超豪華!!
まずは、ウェルカムドリンクに始まり・・・
前菜!!
メインの魚料理!!
そして、デザートは・・・
シェフの手作りケーキバイキング!!!
もうサイッコー!!
たしかに、食事は評判通りだ。
ちょっち食い過ぎちった・・・
おいしい料理、飲み放題のワインに笑顔のラクダさん。
またまたチャックが開いていた・・・
『さてさて、そろそろ寝ますかね・・・』
腹満腹でウトウトとベッドに横たわった頃、徐々に、徐々に船揺れが激しさを増していく・・・
僕はレセプションで貰った酔い止め薬を1錠飲み、眠りについた・・・
そして、深い眠りの中、ヘンテコな夢の中にいる頃、現実では悪名高い『あの海峡』に入った・・・
『ドレイク海峡』
・・・・大揺れなり。
つづく。