こんにちは。利用スタッフのFです。
以前劇団のワークショップに参加していると書きました。
現在も時間と体力と財布の許す限り参加しています。
多少は無理もします。
脳腫瘍の術後の療養生活が長かったので、身体が動かせるまでに回復した今やっておかないともったいない。
ホルモンバランスが崩れているので疲労が抜けにくいのですが、やらずに微健康よりも、やってヘロヘロな自分を選びたいのです。
そしてもうひとつ、ダンスのレッスンにも通い始めました。
ジャズダンスをベースに置いた振り付けを毎回新しくつけてくれる所です。
昨年の秋口に試しに、とあるお芝居のオーディションを受けてみたのです。
そのオーディションの内容は短い台本をもらって、3人一組になり、その演技を見てもらうのと、
ダンスの先生からその場でもらった振付を1時間後に披露するというふたつ。
そのダンスに泣きました。
全然覚えられない(+_+)
だってダンスなんか全然やったことないもの。
ま、もしダンスが踊れたとしても合格したとは限りませんが。
ちなみに「オーディション」ですが、
演技が巧いから、容姿が良いから合格するという訳ではないのです。
このあたりが僕も含めて一般に勘違いされているポイントかも?
観劇を続けているとその辺りが見えてきます。
ワークショップに参加する若手の俳優さんからオーディション事情も伝わってきます。
そもそもオーディションは劇団員/ユニットメンバー以外に俳優が必要な場合に開かれます。
劇団員以外でも、ゲストとしてオファーされる方やダンスや演技の技術的に必要な方は初めから決まっています。
ゲストとははっきり言って集客力のある人の事です。
お芝居をふくめあらゆる興行は客が入ってなんぼ。集客力のある人は出演料もかかりますが、それに見合う以上の観客動員力があります。
単一の興行であれば赤字を免れる手立てでしかありません。
ゲスト目当ての客、特にアイドルの場合はファンにそう思われがちです。
でも劇団にすれば、自分たちの劇団にいつも来てくれる観客以外の人の目に触れてもらえるチャンスを作っているのです。
彼or彼女のファンを芝居で魅了できれば、その何十分の一かの人数が劇団の公演に来てくれることになるのですから。
間違いなく僕もそのうちの一人です。最初にファンになった新人女優さんが出演する劇団の公演をその次からも通うようになって、そこで新たな俳優(主に女優さん、しかも美女)を知り、またその方を追っかけ、また新たな劇団を知り…という無限連鎖。
これを通称「沼」と言います。
僕の周りにはこうやって小劇場にどっぷり浸かった方(同志とも呼ぶ)がわんさかいます。
この集団に加えてお笑い沼の住人も。。
ただ同じお芝居、同じ俳優さんを観ているから同じ感性と限らないのでお付き合いには難しいところがありますが、これはまた別の話。
つまりゲストを目当ての客に「観る義務感」以上のものをプレゼンせねばならないのです。
ゲストは劇団を存続させる鍵のひとつなのです。
そして、ダンスや演技の技術的に必要な方とは、たとえばダンスがめちゃくちゃ巧い方、殺陣のキレが凄い方。
さらに付け加えるならたとえば振り付けに定評のある方、たとえば殺陣をつける方。
芝居のもっとも華やかな場面はその方たちの力で決まります。
脇役と呼ばれる方もそう。
アネゴ肌なキャラ、落ち着いたキャラ、渋いキャラ、華やかなキャラ、天真爛漫なキャラはおまかせ!という俳優さんがバランスよく配置されることでその芝居に人間的な奥行きが生まれます。
同じタイプばかりそろったアイドルグループがいないのと同じ理屈です。
話を戻します。
オーディション当日に既に公演する作品の脚本が仕上がっている場合ばかりではありませんが、
少なくとも構想における登場人物のイメージは脚本家の頭にはあるのです。
その該当人物に求めている表現をオーディション参加者が演じられるかどうかなのです。
巧くてもイメージが合わなければ不合格です。
例えば、快活で周りを元気にする十代後半のキャラクターが審査員のイメージにあって、
そこに十代でも落ち着いていて大人っぽい人が受けに来たら不合格になるということ。
ただこの人を舞台で観たいと審査員に思わせたら、当初登場させるつもりではなかった新たなキャラクターを創造してくれたというのはあるらしいです。
そもそもの本題に戻ります。
ダンスが出来なかったのが悔しくて悔しくて。
別の機会たまたま観たお芝居に出演されていた方をtwitterでフォローしたら、プロフィールに週一でダンスレッスンをされているとのこと。
そのオーディション後に体調を崩し(今思えば合格しなかったのが幸い…もし合格していたら体調不良を吹き飛ばした可能性も無きにしも非ず)、12月になってやっとレッスンを受けるまでに復調しました。
目標は脳にダンスの回路を構築すること‼
自動車の運転も、武道も考える以前に身体が反応できるまで習熟が必要です。
その習熟という【ショートカット】が出来ることを【脳に回路が完成する】と僕は呼んでいます。
ただ回路を作る以前にダンスはやっぱりフィジカル的にキツい‼
未体験の身体操作に身体が悲鳴をあげています。
ダンサーさんが細いのにしなやかであったり、歩く姿から美しいのは
日頃からの鍛錬の結果と思い知りました。
2時間のレッスン中、柔軟と筋トレに1時間。
体育の授業時間以上を基礎トレに費やすと思えば、そのキツさが想像できるでしょう。