respect for 即席ラーメン scene3 即席ラーメンという文化の今(ちょっと前) | 就労継続支援A型事業所 わーくぷらすin大阪

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即席ラーメンに限らずあらゆる事象には栄枯盛衰があり、生き残るものは変化あるいは進化を繰り返しています。

伝統文化といえども、まったく変化せずに現存しているものはありません。

 

大相撲が放送に対応し土俵を覆う屋根の柱を無くし、吊り下げ式になったように、

または文楽の太夫(たゆう)の語りが現代語に訳され電光掲示されていたりと、根幹をなすものを守るためには変化を受け入れています。

 

衰えが見えた時とは、従来の手法が漫然と繰り返されて、だんだんと飽きられ始め、それに抗うように小手先の変化をつけている状態のこと。

少ない消費者に「小さな変化を見分けることのできる違いの分かる大人」と優越感を抱かせて、「違いのわからない」にわか者との差別化を狙ったりし始めます。

武士が勢力を拡げ、明らかに劣勢に甘んじているにもかかわらず、公家が武士の無教養を笑い自らの優越性を誇示したように。

 武士が支配階級になり、教養を身に着けるのが当然となれば、今度はその武家文化が成熟し変化が無くなり、また荒々しい新たな勢力に取って代わられる。この歴史の繰り返し。

 

これは西洋の貴族も例外ではなく、成熟した文化とは、ほんのちょっとの差異を嗅ぎ分けるのを、さも一大事のように扱う時期のこと(僕の偏見大)。

 

熟して実が地に落ちるのを待つばかりの公家といえど、最初は武器を取り、時の支配層を引っくり返すパワーがあったはず。

 

ラーメンで言うかっての新興勢力とは「豚骨ラーメン」ですね。

豚骨を乳化するまで煮続けた、匂いを含めた類を見ないスープ。

その荒々しさが日本中を席巻しました。

まさに北九州の黒船。

 

それが「醤油とんこつ」、魚介スープと合わせた「Wスープ」と荒々しさとはかけ離れていくばかり。

 

即席ラーメンも初めはスープも煮込んでいたのが、やがて香りと味が壊れるのを怖れて、火を止めてから入れるようになり、香油を丼に入れ終わったラーメンに落とすように。

現在、スープも煮込む国産品は「煮込み」と銘打った腰の強いラーメン用か、明星チャルメラちゃんぽんめんくらい。

僕は韓国の農心「辛ラーメン」に20年ほど前に出会い、(当時はまだスーパーには出回ってなくて大阪鶴橋の市場に仕入れに行く業者に頼んで購入してました。)煮込んでも崩れない麺とスープの強さに、韓国の勢いを感じたものです。

 

対して日本製は微妙な違いを追求する爛熟期に入って、ちょうどバブルが弾け、国力の衰退が顕わになった頃。

 

東アジアでの公家と武士になぞらえてもおかしくないと思えるのです。