久々に東京へ行ってきました。
と言っても日帰り、
朝晩の子どもたちの送り迎えは夫と義母にタッグでお願いし、
学びを得てきました。
参加してきたのは
~中小企業がコストをかけずに
社員のモチベーションと採用力を高める方法~
という、誰しもが気になるテーマのシンポジウム。
時間とお金を使って行った甲斐のある内容でした!
(といっても、飛行機はマイレージでタダなんだけどね)
テーマの事例を持った企業4社のお話と、
そのあとは、参加者全員でのダイアログセッションがありました。
事例企業さんは下記。
◆株式会社エス・アイ ≪IT(情報アウトソーシング)≫
☆2011年公益財団法人日本生産性本部「第5回ワーク・ライフ・バランス大賞」奨励賞☆
全社員時給制にも関わらず、優秀な人材獲得に成功
正社員とパートの仕事・賃金格差をなくすために全社員時間給制度を導入したことで、優秀な社員の採用力が高まり事業も拡大!
◆株式会社ガイアックス ≪IT(情報サービス))
☆2011年働きがいのある会社ランキング5位☆
激務のIT業界で働きがいのある職場を実現
仕事や職場環境に関する意思決定に従業員が参画。経営者から従業員までが率直に話し合う仕組み導入で社内のモチベーションUP!
◆NPO法人育て上げネット ≪若年者就労支援NPO)
☆2007年内閣総理大臣より「再チャレンジ支援者功労表彰」受賞☆
男性経営者が育児休業を取得で組織が活性化
男性育休取得率が1.38%と低迷する中、経営者自らが育休を取ることで子育てしやすい社会を作り、大胆な権限委譲が社員のやる気を引き出す。
◆港シビル株式会社 ≪建設業)
☆港区ワークライフバランス推進認定企業、2011年東京ワークライフバランス認定企業☆
社長の強いリーダーシップが職場を変革
取引先も巻き込みノー残業デーを実現。
「社員のやりがいをオーダーメイドで」を掲げ、積極的な人材育成に取り組む。
進行は、NPO法人フローレンス の駒崎弘樹さんでした。
こちらの会社も、「日本で8番目に働きがいのある会社」に選ばれています!
また、従業員数も12名~100名強の規模の会社ばかり。
「大企業だからできる」という言い訳が通用しないと感じました。
むしろ、中小のほうが改革しやすいなと。
どこの会社にも共通しているのは、
会社が社員に向き合っているということ。
会社が社員の生活に「一歩踏み込んだ」仕組みをつくっているということ。
「顧客満足」という言葉は聞かなかったと言うこと。
(顧客満足の前に、社員満足を整える、という観点でしょうか。)
「会社に起こった問題」をどうにかするために、変化するために
思い切った「投資」ではなく「工夫」をしているということ。
上の、港シビルさん(http://www.minato-civil.jp/ )は建設業、
現在「社員満足度100%企業」で、社員数は12名です。
大手の下請けだった時代には、会社が危うい時期もあったそうです。
その脱却を図るため、会社が変わるために社員も変わる、を進めてきた結果
今に至る。
やってこられたことは
①変形労働時間制の導入や、
②ノー残業デイ、
③業務マニュアルの作成(無駄をなくすため、手戻りをなくすため)
④資格取得勉強会を勤務時間内に
(いつも8時間かけている仕事を6時間でこなすようになり生産性アップ!)
など、取り組んだことは目新しいものではありませんが、
12名それぞれ持っている環境や考え方を知るために
キャリアシート(今後したいこと)を書いてもらって、社長と面談をしているとのこと。
また、提案BOXを作り、1案500円を支給しているそうで、
お昼代欲しさに提案をどんどんしてくれる、とのこと(笑)
しかけは会社からですが、
社員の力でどんどん会社をよくしている事例だと実感しました。
その他の企業もしかり。
ほとんどコストはかけず、社員の主体性をも引き出しています。
以前は、「社員のプライベートは会社に持ち込まない」が当たり前の時代でしたが
同じ30代.40代.50代でも、結婚してない人、子育てしている人、介護している人、
仕事をバリバリしたい人、勉強したいと思っている人、持病を持っている人・・・
本当にさまざまなので、通り一遍な会社の雰囲気やルールでは、人生くるってしまう人もいる。
だからこそ、新しい報酬「ワークライフバランス」で
一人ひとりを奏でるしかけが必要なのだと、改めてわかりました。
愛媛でも、まずは意識からかもわかりませんが、
すぐにでもできる事例として、広めていきたいと思います・・・!