私の好きなテレビ番組の1つに
「プロフェッショナル 仕事の流儀」があります。
※ご参考
「プロフェッショナル 仕事の流儀」
「プロフェッショナル 仕事の流儀」決定版
毎回、その道のプロフェッショナルと呼ばれる人の
仕事の取り組み方やその志をまとめた番組です。
その番組の中で、
ある料理人を特集している回がありました。
高級料理とは全く縁のない私ですが、
その私ですら「すごい!」と驚愕してしまうような
料理へのこだわりでした。
料理では「一手間が大事」とはよく言われることですが
美味しくするためのその「一手間」へのこだわりが
半端ではないのです。
それを見ているだけで(食べなくても)
「これだったら美味しいだろうな」と
思わせるぐらいのすごさがありました。
この「一手間が大事」は労務管理にも
同じことが言えます。
その一手間を省いたために、会社にとって
とても不利になってしまうことがあるのです。
その1つに配置転換についての裁判があります。
ある電子部品の製造会社で
配置転換を拒否して懲戒解雇になった社員が
「懲戒解雇は納得できない」として会社を訴えました。
東京本社に勤務していたその社員は
その配置転換によって
通勤時間が2倍になってしまいました。
そこでその社員はその配置転換に従わず
配転先に出社しませんでした。
そして、その社員は
「配置転換に従わなかった」として
懲戒解雇になったのです。
では、この裁判はどうなったか?
裁判所の判断は次のようになりました。
「社員が配転命令に従わず、
配属先に出社しなかったのは
懲戒解雇の事由に該当する」
いかがでしょうか?
ここまでだと、会社が勝ったように
考える人もいるかも知れません。
ところが、です。
そうではありませんでした。
裁判所の判断の続きです。
「以下の理由により懲戒解雇を無効とする。
●配転の事情、配転後の通勤所要時間、経路等、
その社員への説明が不足していた
●説明などの手順が不足しているのもかかわらず
懲戒解雇にするのは早急すぎる」
つまり、配転命令自体は有効と判断されたにもかかわらず
「説明不足」により会社は負けてしまったのです。
逆に言うと、会社がしっかり事情を説明するという
「一手間」をかけていれば、
裁判の結果は違っていたかも知れません。
(実際に、ある電器メーカーの似たような裁判では
会社が勝っています)
さて、みなさんの会社ではいかがでしょうか?
「一手間」をかけていますか?
「そんなことまでわざわざ面倒…」
と思われる人もいるかも知れませんが
それが会社のリスクを減らし、
いざというときには会社を守ってくれます。
また、それによって社員のモチベーションが
大きく変わることもあります。
会社は一定の人事権を持っているため
社員が納得しなくても実行することはできます。
ただ、法律的には問題がなくても
社員が納得していないのであれば
モチベーションを大きく下げてしまうことにも
なりかねません。
それを「一手間」をかけて、
社員が納得するようにすれば
モチベーションが下がることもないでしょう。
料理も社員も、
その「一手間」が大切なのです。
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※このブログはわかりやすさを最優先しています。
そのため、法律等の一部の例外については
省略している場合があります。
また、すべての会社において同じパターンが
当てはまるわけではありません。
このブログの内容について実行される場合は、
事前に専門家にご相談の上、
行っていただきますようお願いいたします。
(万が一、損害が発生した場合の責任は負いかねます)