お別れのとき ~その2検視~ | 行政書士・終活アドバイザーよしだよしこ

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人生は後半戦がおもしろい!

7月に、近所で独居していた母が亡くなりました。

当時のことを少し記録に残そう思います。

    「お別れのとき~その1救急~」の記事へ

 

・・・・・

 

まもなく警察の方々が到着し

一気にものものしい雰囲気になりました。

 

4~5名はいらしたでしょうか。

 

母が倒れていた寝室の扉をピシャリと閉めて

「入ってこないでください」と。。。

 

一方、私は台所のテーブルで事情徴収。

発見時のことや携帯の履歴、

母との関係などいろいろ聞かれました。

 

20分ほど経過したでしょうか。

また別の部隊の方が2~3名来られました。

 

私は、再び別の警官による事情徴収。

さっきと同じようなことを聞かれましたが

ただ ただ 無心でお答えするのみでした。

 

そこそこの時間が経過したと思いますが

寝室はまだ閉まったままで、

警官のみなさんの動く音だけが聞こえています。

 

事情徴収に答えるため

ちょっと母の寝室にあるものを見たかったのですが

「ダメです」と制せられました。

 

警官数名が家じゅうをバタバタと調べてらっしゃいます。

写真を撮っている方もいます。

まるで刑事ドラマのような光景…

 

ほどなくして検案のためのお医者様が来られました。

ドアが閉まっているので、母の様子はわかりません。

 

警官さんたちが、それぞれ忙しく動き、

何やら小声で話をしています。

 

しばらく時が経ち、ついに寝室のドアが開きました。

リーダーっぽい警官の方が出てこられ

「事件性はないようです」と。

 

母の携帯履歴や欠かさずつけていた日記、バッグの中、

部屋の様子…、いろいろ調べた事についての説明をうけました。

 

さっき私が話をした内容の調書もできあがっています。

担当警官さんの 丁寧だけど 不器用そうな文字で、

詳細な内容が書いてありました。

 

そして

「不審点が認められないので、これ以上、解剖等は求めません…」というような内容の誓約書にサインをさせられました。

 

ここまでくると、急に警官さんの目が優しくなりました。

優しくなったように感じました。

 

丁寧なお悔やみの言葉をいただき、

あらかじめ準備されていた

「これからの手続きについて」というプリントに沿って

検案書の受け取り方や埋葬までの手続きについて

説明してくださいました。

 

ひととおりの作業を終え 大勢の警官さんが去り、

シ~ンと静まり返った部屋。

 

ようやく寝室に入ると ベッドの横で倒れていた母は

今は、ベットの上に寝かせてもらっていました。

ふんわりとタオルケットをかけてもらって。。。

 

私は、まだ、悲しいという気持ちよりも

ただ途方に暮れていました。

 

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