愛しき日々

愛しき日々

田舎暮らしも長くなりました 仕事に地元に自分の世界にいろいろやってます
好きな人、好きなものについて率直に書けたらいいですね

 

 朝の散歩。桜並木も紅葉したりこの前の雨で落葉したりして秋めく道に。

 そして何より気温が「ちょうどいい」。春の秋の「ちょうどいい」日は貴重で、近年暑さがひくとすぐに寒くなるようで、大好きな秋が満喫できなくて残念である。

 

 今日は休みで、俳句を味わい、俳句を作る日にした。

 

  牛の眼が人を疑ふ露の中   福田甲子雄

 

   澄める水咥へとりては羽づくろひ   後藤比奈夫

  

  天地ふとさかしまにあり秋を病む   三橋鷹女

 

 今の季節は仲秋から晩秋に向かっている。旬で自分にあう名句を見つけると嬉しい。また、俳句の素材を日々集めて作る時には集中して句を仕上げる。仕上げるけれど、上手くいくかどうかは作ってみないとわからない。俳句は着想に始まり、推敲に終わる、ともいうが。ピタッとくるまで試行錯誤する。その句がいいかどうかは、作って少し置いてみないとわからない。

 

 そんなこんなで俳句を観賞し、俳句を作り続けている。よほど性に合っていたんだろう。いわゆる下手の横好きでしかないが、これからも季節の巡りを感じ、自然や人を愛しみ、生きていることを実感できたらいい。そんないい秋の一日でした。

 

   

 世間では地区優勝を決めたドジャースの大谷翔平のシーズン通算成績本塁打54本と打点130で2冠、しかも盗塁59という驚異的な活躍でポストシーズンに向け熱気が高まっているが、藤井聡太七冠も負けてないぞ。

 

 永瀬九段との王座戦3番勝負、2勝0敗として昨日は第3戦だった。テンポよく進んだ序盤、お互い牽制しながらの中盤と100手を過ぎてもほぼ互角の戦いが続き、終盤へ。先に時間を使い切って1分将棋になったのは藤井聡太七冠で40分以上の残り時間を持つ永瀬九段優勢へと傾いていく。さらに40手あまり進んで永瀬九段が押し切る形勢になって今日はさすがに、と思っていたが藤井聡太七冠の不屈の粘りが永瀬九段のミスを誘い、逆転勝利で王座防衛を果たした。相変わらず将棋を指せるわけでもないが、盤面の緊張がすごく伝わってくる。

 

 逆転勝利といえば、自民党総裁選も壮絶であった。9人も候補者が立ち、読めない展開ではあったが地元鳥取県の石破茂代議士は過去4度の総裁選敗北を経て、今回は最後の戦いとして出馬された。これまで党内派閥に阻まれ、地方では人気を誇るのに最後は数の力に後塵を拝する姿を見続けてきた。今回も難しい戦いになるだろうと誰もが予想したが、決選投票に残り、最後は議員票の上乗せで勝利を呼び込んだ。

 長年、石破代議士を遠くから見てきたが、ゆるぎない政治信条は誰にもひけをとらない。今日は鳥取県から初の内閣総理大臣になられた忘れがたき日になった。

 

 今日は10月1日で年度の後半スタートだ。勝ち目のない戦い、諦めざるをえない状況、それを乗りこえるチカラを目の当たりにした。それは私のような凡人にとっても心に強い芯を持って生きねばと思わせてくれた。後半もガンバロウ。

 今日は自民党総裁選の開票が行われ、決戦投票の末、鳥取県出身として初の石破茂議員が勝利した。最後の戦い、という覚悟で、錚々たる9人の立候補者の中からの選出で、これほど鳥取県民の胸が高まった日はないだろう。今後のご活躍をお祈りいたします。

 

 

 このブログでは何度も朝ドラについて綴ってきたが、いつの間にか「虎に翼」が最終回になってしまった。米津玄師の主題歌とオープニングのアニメも良かったが、内容も心に残る好印象でした。

 日本で初めて女性として弁護士、判事、裁判所長を務められた三淵嘉子さんがモデル。かなり堅いジャンルではあるが、伊藤沙莉が演じるということで、コミカルに女性の社会進出を描くものかと想像した。実際にそういう部分もあったが、回が進むにつれて戦争孤児や戦争犯罪、原爆裁判、外国人犯罪や少年法改正、尊属殺人などかなり踏み込んだ重いテーマを扱っていた。それでもしっかりドラマとして描き切っていたし、新聞などを通してドラマで取り上げられた社会問題などが浸透していったようにも思う。拍手!

 

 また、法の裁きについてもいろいろ考えさせられた。法制の歴史も古く、社会の根幹となってきた。かつての国家による厳罰な裁きの世の中から、現在の法の下の平等まで、司法も進化してきた。立場上、法を守ることの大変さは身にしみているが、今後より良い世の中のため法曹界の皆様のご活躍を期待したい。