洋書や洋楽で学ぶ英単語・英熟語 - from the word GO -

洋書や洋楽で学ぶ英単語・英熟語 - from the word GO -

洋書や洋楽などの英語の素材を通じて英単語・英熟語などの英語の語句を学ぶためのブログ

このブログについて


このブログは、大学入試・TOEIC・英検・洋書などの英語を素材にしながら試験対策や日常生活に役立つ英語の語彙を学習することを目的としたサイトです。


タイトルの"from the word GO"は英語の熟語で「はじめから」を意味する言葉で言語学習の基本となる語句を学んでいこうという意志を込めてあり、また、"GO"は「語」にもかけています。


現実の英文や優れた作品を鑑賞しながら、英語の力を上げていくことがこのブログの目標です。

役に立つ単語と魅力的な作品を紹介していければと思っています。よろしくお願いします。


なお、このブログのほかに、大学受験の世界史についての「大学受験の世界史のフォーラム」も運営していますので、よろしければそちらもご覧ください。



お知らせ


2019年5月、令和時代の始まりを機会に、統計解析とAI(人工知能)を使用して英語の語彙を学ぶためのブログに発展させることにしました。


大学入試・TOEIC・英検・洋書などの英文を素材として、それをプログラミングやAIによって処理や分析を行い、単語の頻度、コンテクスト(文脈)、コロケーション(共起表現)などを調査します。

さらに、コンピュータだけに任せるのでなく、私自身でその語の現れる文章を読んで確認しています。

また、英英辞典・語源辞典・英文コーパスなどを利用しており、精確で充実した内容になるようにしています。



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語句

syntax[レベル:D]

(※レベルはA(易)~E(難)の5段階 詳細はこちら


例文

Like language, music has syntax - rules for ordering elements.

(東京大学)


意味

【名】「文法」,「構文」,「統語法


解説

syntaxは、言語学において使用される単語で、「文法」や「構文」を意味する言葉です。


ギリシア語の「ともに並べる」という意味の語が由来で、synは「ともに」を意味をもち、taxの方はずいぶん語形が変わってしまっていますが「並べる」という語がもとになっています。


この単語は言語学において使用される語で、「語句を並べて文を構成するための方法やルール」のことを指し、日本語に訳すなら「文法」、「構文」、「統語法」などになります。


例文は東大入試からの引用で、音楽に構造上のルールがあるということを述べるために言語が文法をもっていることをたとえに使っていますが、このようにsyntaxは基本的に言語について使用します。


日常的に多用するタイプの言葉ではありませんが、大学入試や英検などのアカデミックなテーマが重視される試験では言語についての文章が頻出であるために、この単語の理解が必要になることがあるので、知っておくとよいでしょう。


語句

gut[レベル:C]

(※レベルはA(易)~E(難)の5段階 詳細はこちら


例文

We have a system that gives us conflicting advice from two powerful sources ― logic and instinct, or the head and the gut.

(東京大学)


意味

【名】「」,「度胸」,「直感


解説

gutは、体の「腸」のほか,「度胸」や「直感」などの意味をもつ英単語です。


この語は腸や消化管という意味の古い言葉に由来しており,そのまま英語で「腸,消化管」という意味になっています。

さらに,腸などの内臓が度胸や直感の座になっていると考えられていたことから,「度胸」や「直感」といった意味ももつようになりました。


このように「腸」という意味が基本になりますが,複数形で使うと腹部を中心とした「内臓」という意味にもなります。

また,ややくだけた,俗語的な用法で,「度胸」や「直感」の意味でも使用します。


例文は東大入試からの引用で、頭や論理と対比しつつ,直感(あるいは直感の座)といった意味で使用されています。

受験用の単語帳には載っていないかもしれませんが,東大が出題したような学術的な文章でも日常的な会話でも使用される基本的な単語なので,知っておく価値は十分にあります。


なお,現代の日本語でもこの言葉は使われており,テニスラケットや弦楽器の「ガット」は動物の腸が素材となっていることに由来していて,また度胸や根性といった意味の「ガッツ」もやはりこの語から来ています。

私たち日本人にとってはなじみもある単語ですが,正確な意味,また複数の意味を知っておきましょう。


語句

propaganda[レベル:C]

(※レベルはA(易)~E(難)の5段階 詳細はこちら


例文

Documentary film can be an artful piece of propaganda.

(東京大学)


意味

【名】「宣伝」,「宣伝活動」


解説

propagandaは、政治や思想についての宣伝活動のことを指す言葉です。


propagandaという言葉は,本来は英単語のpropagate(増殖させる,広げる)と同じくラテン語の「増やす,広げる」という言葉から来ていますが、17世紀にカトリックの宣伝活動のための機関の名称に使われたことから言葉が広まって、イタリア語を経由して英語に入りました。


propagandaの語が使われる場合は、単なる一般的な意味での宣伝ではなく、主に政治や思想について誇張や虚偽も利用しながら組織的な宣伝活動を行うということを意味し、批判的な意図を込めて使用します。


例文は東大入試からの引用で、「ドキュメンタリー映画は巧妙な宣伝にもなり得る」という意味で、その後にはソ連時代にドキュメンタリー映画が宣伝のために使われたという文が続きます。

やや意外なことに単語帳にはあまり載っていないようですが、大学受験でも資格試験でも知っておくべき単語です。


現代の日本でもカタカナ言葉の「プロパガンダ」という言葉はしばしば使われるので、意味もだいたいはわかるのではないかと思いますが、正確な意味とニュアンスをつかんでおきましょう。