森林をつくろう -5ページ目

今年最初のブログ

2018年も2月に突入しました。

遅ればせながら、本年もどうぞよろしくお願いします。

 

今年は、年明けからいろんな取り組みのを進めています。

私たちNPO法人森林をつくろうの拠点「脊振」。

 

この脊振に、たくさんの人に足を運んでもらう

この脊振の、魅力を発信する

この脊振で、育ったものを喜んで使ってもらう

 

脊振を元気にするプロジェクトです。

その取り組みの一環で、

ものづくりのチャレンジするため、

先日「100円ショップ」に行ってきました。

DIYをする人が増えている今、

100円ショップで取り扱われている商品にも驚かされました。

「はんだごて」などもあるんです!

このはんだごてと、脊振の木をつかって、ちょっとした驚きのものを作ります。

完成したらこのブログでお知らせします!

 

打ち合わせも順調です。

まずは、木一本プロジェクトを紹介してもらうべく、

とある移住者向けサイトに登録していただくことになりました。

他の地域で実際に行われているプロジェクトを見ていると、

「田舎に行きたくなる」ワクワク感が伝わってきます。

 

さらに、製品プロダクトというよりは、脊振の面責の約8割を占める森林から

生み出される産物を余すことなく利用し、資源の活用と、様々な人の喜びを生み出す

商品を作るために、これから本格的に動き出します。

 

もちろん、これまで行ってきた設計コンペも、

さらにバージョンアップの予定。

そしてしばらくお休みしていた「林間学校」も再開するべく準備を進めています。

 

2018年は、「進化」の年にするべく、年始から頑張っています。

facebookやインスタグラムを利用して、こまめに情報発信を行っていく予定です。

*現在、ページ管理のため、facebookおよびインスタグラムの公開を取りやめております。

 来月初めには公開予定です。

 

 

では、寒い日が続いていますが、体調管理に気をつけて、毎日を過ごしてください。

 

 

 

2017年

今年も残り少なくなりました。

皆さんにとって今年はどんな年でしたか?

 

この一年も、様々な委員会に参加させていただくことができました。

例えば、林野庁九州森林管理局の保護林検討委員会では、

沖縄のやんばるの森の保護林設定をどうするかという検討のため、

現地を訪ね、該当森林はもちろん、

米軍のヘリパット跡地やヤンバルクイナの保護施設を見学しました。

日本の国土そのものは、諸外国に比べると狭い方に含まれるのかもしれませんが、

それぞれの地域の特徴や現状に配慮した「保護」のあり方を考える必要があると感じました。

 

続いて数年前より委員を務めている、水源林造成事業評価検討委員会の現地調査で、

今年は東北地方へ!

東日本大震災の復旧工事がまだまだ進んでいない地域も目にしました。

遠く離れた九州に暮らしていると、なかなかその実情までは感じない部分も多いのですが、

現場を目の前にすると、いろいろな想いや考えさせられることが出てきます。

 

委員会も国の事業だけではありません。

 

佐賀県の公共事業評価監視委員会でも、佐賀県内の公共工事が行われている場所や、

すでに工事は終了し、共用されている箇所を見学し、

県民にどのような効果をもたらしているか担当者より説明を受けました。

もう10年ほど務めるいいんですが、はっきり言って、公共工事は難しい・・・。

施設などを設置もしくは改良するために、私たちには検討もつかない予算がつけられ、

本当に必要なのだろうかと疑問を持たざるを得ない場所も時にはありますが、

地域の現状や、将来的にその場所をどのように維持していくのか検討すれば、

確かに必要なのかもしれない、でも、もう少し安く・・・、といったところです。

 

それぞれの委員会には、それぞれの専門家がおられ、専門知識は、その専門家が

発言されるもので、私などは一般市民の代表。

税金の無駄遣いはないか、適正に使用されているか、なおかつ地域の現状や今後のあり方を、

きちんと把握できているかなど、背伸びをせずに行政に疑問をぶつけるところから、

様々な勉強をしていけたらと思っています。

 

来年も、様々な場所で、さらに多くのことを勉強できるように頑張りたいなと思います。

 

来年も、平和で健康な一年にしたいです。

 

 

 

 

 

 

森林を所有するということ

私も、本当に小規模ですが森林所有者です。

「森林を所有している」という意識は乏しいですが、

「材木屋の娘に生まれたから」と購入してくれた両親の想いをちゃんと理解して、

将来私に子供が生まれたら、しっかり森林の大切さを伝えたいと思います。

 

日本には、個人で森林を所有している人が、本当にたくさん存在します。

前にこのブログにも書いたことがあるかもしれませんが、私は抜きにして、

個人資産として手入れをしてきた森林が多くあることも、緑豊かな森林が、

この日本に広がる理由の一つです。

 

木材価格が高く推移し、森林の価値が高かった時代は、金銭の貸し借りで

返済が難しい場合、代わりに森林がやり取りされるほど高価なものでした。

森林所有者に話を聞くと、

「昔は山を持っていると、一雨降ればさらに価値があがる」と言われていたのだとか。

 

今では、木材価格も低迷し、森林を所有している人が関心を持たないどころか、

登記がなされていない森林も多く、いざ売買などをする時に、

1、2世代遡って手続きをしなければならないケースも多いのが現状です。

 

価値があった時は、森林においても宅地と同じように境界にはシビアで、

境界部分には確認できる目印を立てたり、樹種を変えて植林したり、

林齢を変えて育てたりと、所有者が熱心に森林の現状に目を配っていました。

 

ところが関心を持たない人が多い今の森林では、宅地などのように境界に関心を持つ人も少なく、

どこからどこまでが所有林なのかわからない場合が多くなっています。

 

最近は、一応大学で法律を学んでいたこともあって、登記などで困っている所有者の

お手伝いをさせていただくことも多くあります。

「どこにこの山はあるのだろう・・・」そんな所有者の声を聞くと、

少し寂しい気持ちにもなりますが、お手伝いさせてもらいながら、

少しでも森林の置かれた環境が変わっていけばいいなと思っています。