今年も始まりました! | 森林をつくろう

今年も始まりました!

さて、6月も下旬となりました。

2018年も半分が過ぎ去ろうとしています。

 

そのような中、毎年恒例のNPOイベント、

「新・木造の家」設計コンペ事業の登録を開始しました。

今年は、募集するテーマを設定。

以前から、「テーマを設けてみては?」

というアドバイスをいただいたり、

漠然と設計条件だけを提示するのではなく、

テーマを設けて、作品を募集する方が、

面白い作品が集まるはずだという意見をいただいたりしていたので、

その教えに従い、取り組んでみることにしました。

 

今年のテーマは

「木がよろこぶ家」。

 

木造住宅に使用される木材は、昨日でも去年でもなく、

数十年前、はたまた数百年前に私たちの先祖が植林してくれた財産です。

 

その長い年月を経て、伐採することで森林での役目を終えて、

家づくりのため、家具作りのための材料となって、

私たちに豊かな生活を提供してくれます。

 

私たちの顔や性格が一人一人異なるように、

木の顔も性格も、一本ずつ異なります。

この木の個性は、森林に足を運び、木の根元から、

空を見上げて木の先を眺めると、しっかりと理解することができます。

 

葉の付き方が違う、枝の様子が違う、

そして背丈もちょっと異なっています。

 

そんな個性のある木々にも、人と同じように、

嬉しく感じたり、悲しく感じたりすることがあるのではないか・・・・、

私は一人そんなことを思いました。

 

一昨年、sayfreeのホームページを作成いただいた時、

同時にソーシャルポスター展で掲示してもらうための、

NPO活動周知のポスターを作ってもらいました。

 

ポスター作成をしてくださった方に、NPO活動の思いをお話ししていたら、

「今回のポスター、木の目線で文章を書いてみます」と言われてびっくり。

植えられて、伐採されるまで、木にも、人の会話や独り言のようなものがあるはずだ!とのこと。

 

確かに、そんな気もします。

何十年、何百年と成長していくわけですから、きっと何かを思いながら、

上へ上へと伸びてるはずです。

 

そんな木の「想い」を考えられる家づくりとはどんなものだろう・・・・。

暮らし手が喜び、作り手が満足する家づくりは、きっと溢れるくらいにたくさんあるでしょうが、

「木」がよろこぶ家かどうかを考えるって、人間の第六感を想うようでちょっと神秘的です。

 

今回、14回目の設計コンペはそんな神秘的な思いも持ちながら、

開催できればと思っています。

 

このテーマを設けて初めてのコンペのポスターデザインを、

佐賀大学の学生が提案してくれました。

とても、好評です!!