年を越し17年、私の家庭事情はグチャグチャで兄弟家族からもはや仕事すらままならないほど生活を邪魔されていた。おまけに両親は望んでいない見合い話を強引に進める始末。そのため私は田舎の住み込みバイトに就くことを考え始め、長く勤めていたバイトはこの年の5月にとうとう辞めた。
バンドは17年3月にボーカル不在のまま最後のライブを6月中旬にすると発表。正直、行くつもりはもうなかったが気が変わって後悔もしたくなかったのでチケットは取っておいた。
そのライブの2か月くらい前、実家の自室を身辺整理みたく片付け、家族が私に猛烈に依存している状態から逃げる準備を進めながらライブへ行こうか迷っていた中、私はまた夢を見た。
A氏の奥様が現れて「今まで本当にありがとう。どうぞ受け取って」そう言って菓子折りを私に手渡す。それは木の実の和菓子だった。でも、私が何をしたっていうんだろう。感謝されることなんて何もやってないのに。私は頭がおかしくなって生きる価値もないのに…。ぜんぜん嬉しくなかったし、どことなく後ろめたさもあった。そんなことよりA氏に会いたかった。そんな夢だった。