春から夏にかけて
車で日本中走り回り
北海道は特に長くいたから
わたしの家にも遊びに来てくれたりした
絵も字も
ものすごく美しくて
作品は
実家の壁に飾っていた
どんなものでも
自分で直すし
どんな刃物でも
芸術品のように研いでくれた
それがね
去年の春夏
いつものように
北海道に長くいたのに
わたしの従兄弟に会いに行く予定を
急に変更して
8月
ふるさとの天草に行ったの
数日後
数名の同級生と天草で会う予定だったのに
会場に来なくて
電話も繋がらない
自宅に電話しても
家にもいない
不審に思った同級生達が
警察に行ってくれてね
捜索願を出して
捜索してもらったの
色々
聴き込みをしてくれてわかったのが
大雨の
海が大荒れの日
天草の漁港から
車ごと海に流されてしまったらしく
ある日
長崎の港で引き揚げられたの
そんな状態だから
遺体との面会も出来なかった
おばさんも従姉妹も
未だに旅に行ってるみたいなんだって
わたしも
いつか会える気がしてる
お盆の近くは
水には近づかないようにって
古くからの言い伝えは
やっぱりあるような気がして
たとえば
水の近くじゃなくても
亡くなる人は多いでしょ
今は
みんな
そんなコト忘れて
遊ぶコトに夢中で
お墓参りも行かないけど
お盆じゃなくても
数年に一度でも
故人を偲んだり
終戦の日や
原爆投下の日や
大震災の日や
どんな日や
どんな形でもいいから
そういう事に想いを寄せて
心を静める日は
人間にとって
必要な営みなんではないかと思う
仕事中
ぼんやりしてたら
急におじさんの笑顔が浮かんできて
一筋の涙
今
長崎?
わたしの代わりに
長崎の海に向かって
手を合わせてほしいな