このところ連投している杉の4番玉を贅沢な手法で建具材に製材しました。
↑(3.3m末口90cm)
4番玉(地上から10m付近)でこの太さですが、半身は枝から水が回り腐っていましたので、丸太が形状を保てる間に腐っている方を先に引き落としました。
↑(緊張の瞬間)
↑(芯から反対側を確認)
↑(半身をさらに半身にして)
木味がとても良い木なので最上級の建具材に製材すべく通常36mm厚のところを75mm厚に製材しました、後ほど理由はご説明いたします。
さて、平柾になる様にまずは挽進めます。
↑(順調に挽進めます)
出来るだけ本柾になる様に挽きます
↑(おが粉をエアーで吹き飛ばします)
次に柾目を切らない様に白太を引き落とし芯の痛んでいる部分や追い柾になる部分を引き落とします。
↑(水洗い)
持ち帰り表面を洗い流します、表面に水を掛ける事により材の中の水分やアクを表面に誘導します。
↑(糸柾1.2尺巾)
これほど上質な杉は近年市場に出てくることは珍しくなってきました!!
さてそろそろ拘りについてお話します。。。
↑(側の笹杢)
この材は建具に限定せずともカーテンボックスや雲板など用途の広いですが、障子に限定して考えると障子を解放した時に敷居の上には2枚の障子が並びますよね、その時にその障子の側が笹杢でしかも杢が揃えばこれほどまでに上質な統一感は他にないですよね。
だから通常36mm厚なので(材厚36mm×2枚分+鋸目3mm=75mm)と言った具合に75㍉にしてみました。
まっ、ここまで拘りだすと完全に自己満足な世界観なので共感を得ることができるかどうかは分かりませんが和室の奥深い世界へようこそ と言ったところです。
ではでは。。。