柳の俎板(まないた)のお話。

↑(乾燥原板から挽き直し3m×110mm×500mm)

 

俎板にする柳は皆さんがイメージする枝垂れた柳ではなく

バッコ柳(ヤマネコ柳)というヤナギ科ヤナギ属。落葉小高木で

近畿以北の本州、 四国に分布し樹皮は暗灰色で若木は滑らかであるが

老木になると縦に裂け目ができ新しい枝は灰色で折れにくい。山地に多く、雌雄異株

要するに取り扱ったことのある方でないとパッと見で分からない木です・・・

通常良く育っても直径60cm程ですが、条件次第で大きな木(いびつですが)存在します

因みにドロ柳は大きくなりますが俎板向きではありません

あと、俎板は贅沢を言いますと本柾が良いです(かなりお高くなりますが・・・)

 

↑(完成品2.2m×90×450平柾)

TVでもやってましたが、刃受けが良いヤマネコ柳だけに鉋名人も削りにくそうでしたが

水をしっかり弾かせる為に手鉋で少しかまぼこ状に仕上げてあります。

 

夏真っ盛り、大勢のお客さんで賑う美味しいお魚が食べれる事でも有名な

瀬戸内の小島(男鹿島)にある中村荘さんにおお届け。

 

因みに俎板は柳の他に榧・朴・銀杏・津軽檜葉なども有名です。

HPにも少し俎板のお話あります→http://woody-hiro.co.jp/company

 

ではでは。。。