やっと落ち着いて製材やら手入れやら始めております・・・
そこで、たまには柿も挽こうと思って1本製材しましたのでご紹介
じゃじゃーん!!
なかなかの上杢!!
でも、まさかこの原木から引いたとは想像しにくいと思います。
市場で見つけた木ですが、明らかにべた黒と呼ばれがちな木ですが、
よーく見ると黒の中にほのかに緑色の輝きが見え隠れしていました。
長く黒柿をやっていると第六感みたいなのがはたらいてなんとなく杢が読めます(汗)
黒柿は割れやすいがゆえボンドなど割れ止めを塗りたくって市に出てきたりします。
しかし、表面に何か塗ってしまうと緑色は消え杢も縞などでなければぼやけてしまいます。
もちろん割れ止めを塗っても杢がはっきりする木は素晴らしいこと間違いなしですが、
ベタ黒に見える丸太の中にも実はずば抜けた上杢もたまに潜んでいます。
製材した瞬間は↓こんな感じですが・・・
ただただ黒いですが
表面が少し乾けば微かに杢が確認できます。
長さ約1800厚みは左から60㍉45ミリ40ミリで挽きました。
製材直後の表面はおが粉よりさらに細かい粒子の粉が付着していますので
杢もぼやけて見えますが、水で丹念に洗い流せば杢がはっきりします。
孔雀ぽい物や
小豆ぽい杢などミックスのかなりの上杢です。
しかも黒ベースのよく引き締まった黒柿ですから
細かい杢が芯まで出ています。
これほどまでに杢が細かければペンブランクなどの小物に使っても
杢はのると思いますしサイズもそこそこあるので家具等の指物や
建築材とくに炉縁なんかには極上の物になると思います。
ド派手な孔雀杢も良いですが、木地で使うなら上品で深みのある
この類を私はだんぜんお勧めします。(あくまで好みの問題ですが)
ではでは。。。