「は・か・・せ・・・」
「う~ん。いかん。いかん。このところ陽気がよくてついつい居眠りしてしまったわい。」
「博士よだれ。よだれ(笑)。ところで何のアルバム聴いていたの?」
「お~これはな。チープ・トリックの『アット武道館』じゃ。」
「あ。知ってる。人気を決定づけたライヴだよね。しかも日本公演の。」
「そうじゃ。ある意味 Deep Purple の Live In Japan とも共通点があるのじゃが・・・。知ってるかな?」
「まず。最初は日本のみでの発売予定だったことじゃない?」
「そうじゃ。そのあとワールド・ワイドに発売されるに至ったわけじゃ。」
「 Deep Purple のは、武道館以外の音源も含まれていたんじゃが
なんとなくジャケットの印象から武道館をイメージしてしまうのう。」
「 Dylan にも 武道館 ってあったよね?。」
「そうじゃ。今では、もっといい会場がたくさんあるが、当時、ミュージシャンにとって武道館は特別な'''箱'''になったのう。」
「客席が雛壇のようになっているから、後ろの方でもなんとなく近く感じるよね。」
「そうじゃ。シカゴを見たときは、かなり後ろの方じゃったのう。でもなんとなく近く感じたかのう。」
「東京ドームとかよりず~といいよね。」
「そう。武道館も音響的にさほど良くもないのじゃが、ドームの後ろの方でキッスを観たが、音は『何じゃこりゃ』だったわい(笑)。」
「話が戻るけど・・・チープトリックのこれって・・・。」
「そうじゃ。これは来日公演のなかから10曲・・・比較的、親しみやすい曲が10曲選ばれておる。
数年後、残りの曲を集めた『武道館Ⅱ』がお目見えし
さらに数年後は全曲を、実際の演奏順に並べ変えたコンプリート盤も出ておる。映像版も出たのう。」
「そうなるとこの『アット武道館』ってチョット価値が下がってる・・・?」
「まあ。そうじゃが。でもわしは、当時リアルタイムで親しんだこのフォーマットが好きなんじゃ。
オープニングのMCなんぞ、日本で人気の キッス を絶対意識しておる。」
「うん。なんとなくわかるかも。」
「さて、せっかくじゃから、いい事を教えてあげよう。」
「え~。どうせまた・・・(笑)。」
「まあ。そういうな。裏ジャケットみてごらん。3曲目の Look Out じゃが・・・
O が抜けて、Look ut になっておる。」
O が抜けて、Look ut になっておる。」
「あ!ホントだ。」
「これが、どうも初回プレス盤らしいのじゃ。まあ、どうでもいいことじゃが。」
「うん。どうでも・・・・。」