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1. Larks' Tongues in Aspic, Pt. 1    1. Easy Money  
2. Book of Saturday                  2. Talking Drum  
3. Exiles                            3. Larks' Tongues in Aspic, Pt. 2  
中古レコードを求める際、「検盤」や「試聴」をしたことって、殆どないのですが・・・。

 

それでも、どうしても欲しいモノに巡り逢えたとき、
「よくない表示」があると、念のため「確認」させていただき、「購入」か「あきらめ」かの決断をします。
よほど傷んでなければ、妥協して「購入」していました。
中古の場合、再び巡り会えるという保証が無いので、たいてい買ってしまいます。
過去に、何度も買いそびれた経験があればこそ、こういう行動にでてしまうのかも。

 

 

でも「試聴」は、したことがないと思います。

 

 

さて、もう20年位前になるのかな。
私だけではないと思いますが・・・
今思うと、就職してから結婚するまでの間が、自分的には「バブル」だったのでは、ないでしょうか?
その頃は、先輩、友人、自分の3人でよく、レコードあさりに出かけていたものでした。

 

 

個人経営の中古レコード店での話しです。
いつものように物色していると
学生さんくらいの青年と店主との会話が聞こえてきました。
「試聴」をお願いしていたようです、店主さんは、快く試聴に応じていました。
盤の状態を確認するための「試聴」ではなく、「どんな音楽なのか聴いてみたい」的な試聴でした。
そのレコードというのが、クリムゾンのこの作品でした。

 

 

もう既に我々は、よく知っている作品でしたので、チョット先輩意識で
「それは、名盤だよ。絶対買いだよ。」などと心の中でアドバイス。
クリムゾンについて、店主が説明しながら
たしか、Easy Money から始まるB面を試聴していました。それも凄い大きな音で。
店内が、クリムゾン・ワールドと化しました。
もう何度も聴いた作品でしたが、これだけの音量で聴いたのは、初めてだったでしょう。
そして店主が、青年に一言・・・「こんな音も入っているんですよ~。」

 

 

そう「こんな音も入っているんですよ~。」なんですね。
唯一、ジェイミー・ミューアが参加したこのアルバムには、
小音量で聴いていると気づかない、ジェイミー・サウンドがたくさん詰め込まれています。
これだけ大きな音量で聴いたのは初めてだったので、今まで気づかなかった音を結構、発見しました。
その後、帰宅して、ヘッドフォンで聴き直しをしたのは、言うまでもありません。
これだけ、おかず音を叩き出す、ジェイミー・・・実際のステージではどんな動きをしていたのか気になります。

 

 

コレクターズ・シリーズ等で、ジェイミー在籍時のライヴ音源は聴くことができる思います。
昔「ビート・クラブ」のLDで、PV的なモノは観た記憶がありますが、
ライヴ映像のオフィシャル・リリースをお願いしたいです。無理かな~。

 

 

最近では、個人経営のお店に出入りする機会も少なくなり、
店主との暖かい「情報のキャッチボール」も無くなったなあと感じた中年でした。

 

 

さて、邦題「太陽と戦慄」・・・どうしても原題と結びつかない。

 

 

視覚からのインスピレーション・・・ジャケットにある「太陽」と(おいおい「月」は無視かい?)
聴覚からのインスピレーション・・・初めて聴いたときの新生クリムゾンのサウンドはまさに「戦慄」が走ります。
その「太陽」と「戦慄」を組み合わせたのか?・・・・・いやいや

 

 

「亭主、元気で留守がいい」・・・婿を仕事に送り出し、掃除・洗濯も終え、一段落。
今日は小春日和で陽気もポカポカ。
空を見上げると、青い空に「太陽」が・・・。そして縁側でお茶をすする、姑「せん」と娘「りつ」・・・。違うな。