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Grateful Dead を筆頭に、ジャム系バンドは、ライヴの録音を許可している場合が多いそうです。
ここに紹介するバンド Phish もしかりです。
テープ・トレードによる高音質のテープが流通していて、オーヴァーダビングの無い生の演奏を聴くことができます。
ある意味、録音OKというバンドは、それだけ演奏力に自信があるという裏付けかも知れませんね。
ファンとしては、いくつものライヴ音源を聴くことができうれしい限りなのですが
ライヴの動員数にくらべオフィシャル盤の売れ行きが伸び悩むというのも、
バンドにとってはチョット可愛そうな気もします。

 

そんなわけで、私はオフィシャル盤を持っていません。
私の持っているのは、先輩がトレードで入手したご機嫌なライヴ・テープ数本と2枚のブートCDのみです。
ジャム系バンドに限らず、ライヴにおいて他人の曲をカヴァーし演奏することは、よくあることですが
このバンドの凄い(ユニーク)なところは、
他人の曲をカヴァーすることは朝飯前で、他人の「アルバム」をカヴァーすることでしょう。
このブートは、98年のライヴで、Pink Floyd の The Dark Side Of The Moon を丸ごと演奏しています。
TimeMoney のイントロ部分でのSEなど、忠実にカヴァーしています。
ヴォーカルの声質が違うので、「他のバンド」というのは分かりますが、
演奏だけ聴いていれば、Floyd だと思えるくらいです。
Pink Floyd は楽曲をオフィシャル収録する前に、何度もライヴで演奏を重ね、
「思考錯誤」を繰り返し、曲を完成させますネ。
Animals 収録の数曲は、Wish You Were Here 発表以前から演奏されていた曲もありますネ。Dogs など。
Phish が演奏している Dark Side Of The Moon は、まるで Pink Floyd 自身が、
思考錯誤段階に演奏しているような錯覚をしてしまいそうなくらい見事にカヴァーしています。

 

もともと録音OKのバンドなので、オーディエンス録音とはいえ、かなり聴きやすい音です。

 

 

Dark Side Of The Moon を全曲演奏のあと2曲収録されていますが、
更にボーナス・トラック(ブートにボーナス・トラックも無かろうが・・・(笑))に
98年 Farm Aid でのライヴが収録されています。
ニール・ヤングと一緒に、Down By The Rive を演っています。なんと20分近くも。
Crazy Horse ばりのサポートに拍手。映像を見つけました。ちょっと重いかな。

Down By the River - Phish and Neil Young

 

 

さて、他にどんなアルバムをカヴァーしているか気になるとこですね。・・・・いま確認できているのは
私の持っているもう1枚(2枚組)のCDでは The Who四重人格を。
そして、先輩からのコピー・テープでは、 The Beatles ( White Album )を演っています。
どちらも、オリジナルは2枚組みのヴォリュームで聴き応えがあります。
ちなみに The BeatlesRevolution 9 は割愛されているかと思いきや、
Phish なりの解釈で演奏(?)していました。