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BOC(ブルー・オイスター・カルト)4作目にして初ライヴ・アルバムです。(75年発表)
翌年の「死神」( Don’t Fear The )を含む「タロットの呪い」( Agents of Fortune )で
新たなファン層を獲得する前のヘヴィ・メタルぎんぎんのライヴ。

 

なにかと、Black Sabbath と引き合いに出されますが、音楽的には全く別物。
ただ、メンバーが、SF・オカルト・ファンタジーに興味があるのは事実らしく
このジャケットも、まるで映画オーメンのワンシーンのようです。

 

 

車の前部になびく旗、
この旗に描かれたロゴ(シンボル)はBOCのアルバムジャケに必ず登場します。
まるで「隠れミッキー」のようです。(笑)
なんでもこのシンボルの意味は
錬金術では「鉛」を、古代天文学では「土星」を、古代ギリシャでは「混沌」を意味するらしいです。
だからどうした?と言われれば、それまでですが。ゞ( ̄ー ̄ )

 

 

歌詞には、オカルト的要素があるのかもしれませんが、
曲(メロディー)は、全然そういったどろどろした雰囲気はなく、
いかにもアメリカ産のヘヴィ・メタル。
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いきなり、アップテンポの曲を持ってくるのではなくて、
やや軽めのミディアム・テンポの The Subhuman から始まり徐々にエスカレートしてく構成。
後の「死神」を予感させるメロディアスな要素もある Last Days of May のような曲もありますが、
全体的にヘヴィです。
Me 262 では、ドラマーまでがギターを持つという、有名(?)なパフォーマンスも披露。
I Ain’t Got You をアレンジした Master Gt も、まるでBOCのオリジナルのよう。
極めつけは、ラストの Born To Be Wild。文字通りワイルドな曲を更にワイルドに!
後半は、もろギターギター弾きまくり状態です。
更にこの曲紹介のMCは、あの Patti Smith 姉さんですから盛り上がらずにはいられない。

 

 

Patti Smith はBOCに詞を提供している縁もあり、
次作「 Agents of Fortune 」では、ヴォーカルも披露しています。