米栂の器 | 森の休暇小舎の自然日記

米栂の器

 

針葉樹の米栂(ベイツガ)の端材が手に入ったので器を作ってみました。

米栂はコメツガとも読んでしまいそうですが、アメリカ栂の事でMountain Hemlockといいます。

日本固有種の ”コメツガ” とは異なるようです。ちょっとややこしいです。

北アメリカの北西部に多く生育しています。

 

カナダ太平洋側の先住民族のハイダ族はこの米栂を使って器や皿やカトラリーを作っていたそうです。

私も真似して器を作ってみました。

わずか10センチほどの器のさしわたしの中に65本の年輪が確認できました。

まだ、その外側に何本もの年輪があったはずですから、70年か80年ほど生きてきた木かもしれません。

こんな高密度の年輪を考えるとこの木が育ってきた厳しい自然環境が想像できます。

 

 

下の写真の中心部の一番狭い年輪の幅は1ミリもないくらい密につまっています。

とても厳しい気候の元で育ってきたのでしょう。