テーブル修理依頼です。

裏面に平成3年とありましたから

26年前位に製造されたものですね。

一枚板の座卓ですが3次元に歪んでいます。

修理するにあたって鑑定しました。

これだけの天板の狂いが出るのは板が未乾燥であること。

乾燥不十分な天板を硬化するとガラスのような塗膜になる

ポリエステル樹脂塗料でコーテイングされていること。

上に布などのカバーをしていた跡がついていることから

日光の当たる場所で使われ、カバーのない部分は

板の水分が塗膜との間に入り、塗膜の剥離前の状態であること。

木目は縞黒檀のように描いていること。

(木口の杢と天板の柾目が不自然です)

ありのままを伝えますが・・・。

無垢材ですから修理はできます。


このままで平らにするとあまりにも薄くなってしまうので

半分にカットしてそれぞれ平らにした後でくっつけます。

カットするとおがくずの色は薄紅色。

水分計で測ると20%超え。人工乾燥行き 決定です。

その前に塗装を剥がします。

この塗膜はベルトサンダーの40#でガリガリいかないと落ちません。。

表れた質感と色はラワン類、マホガニー類のような樹種かな?