韓国特許庁によると、新型コロナ治療剤に関する特許が2021年6月まで302件が出願された。その中で抗ウイルス効果を持つ13件の技術が登録された。このうちCOVID19の治療薬として承認された特許はセルトリオンのレグキロナ注(Regkirona injection)1件のみである。韓国のドンファ(同和)薬品のDW2008Sなど2件が臨床進行中であり、韓国のブグァン薬品のレボビルは臨床(2相)を終えた。
出願人は、製薬会社などの企業が48.7%である147件を占め、政府機関や出捐研究所(66件)、大学(55件)、個人(30件)、外国人(4件)の順である。特に国家研究開発事業を通じた出願が全体の25.8%(78件)を占めており、関連出願がさらに増加すると予想される。
新型コロナ治療薬は、有効成分によって化合物、抗体医薬品、天然物に分かれ、韓国特許庁には2021年6月までそれぞれ100件、69件、69件が出願された。製薬会社は新薬開発と既存薬を活用した薬物再創出方式など、様々な試みをしている。現在治療薬として使用される薬を他の病気の治療効果があることを探求する戦略により、新薬の開発に投資される費用と期間を大幅に削減することができる。肝炎、吐き気、偏頭痛、喘息などの呼吸器、抗がん治療剤などを新型コロナの治療薬として使用する研究が進められている。
コロナ19治療剤の開発の努力は世界的な傾向だ。米国食品医薬品局(FDA)が8月3日、11個の治療薬について緊急使用の承認をした中でRAMデシビルが正式許可された。経口用治療剤の開発も進められている。