こんにちは。
口腔顔面外科専門医の
パク·ジョンチョルです。
今日は、顎先の後退を行った
患者さんの経過を分析してみます。
顎先の後退は何でしょうか?
顎先の手術は大きく四つに分けられます。
顎先の前進、縮小、延長、そして後退です。
ところが、普通、顎先の後退は
単独で行うのではなく、
顎先の縮小と一緒に並行します。
そのため、普通、顎先の後退をすると、
下の画像のように
顎先の骨の位置と大きさが変わります。
医療スタッフによっては、
顎先後退術の後に二重顎、
たるみなどが発生することが懸念され、
両顎手術をお勧めする方もいます。
私も顎先が後ろに行っても、
両顎手術の場合、
舌の上方移動効果によって
二重顎、肉のたるみが
相対的に少ないことを
相談の際にご案内していますが、
患者さんによっては、
両顎手術を選択されないこともあります。
このような方々に顎先が出たことを
改善する方法がないと
断定して申し上げるよりは、
次善策を提示するのもどうかと思います。
今日の投稿を通じて、
顎先の後退についてより
客観的に理解できるきっかけになればと思います。
今回の投稿でお見せする患者さんは、
次のような手術計画を立てました。
手術計画
顎先手術:
長さ縮小5mm、
幅5mm狭く、
後退3mm金属板利用
エラ切除術:角を残して切除
特異な点は、
患者様が手術の1カ月前に
エラbotoxを注入されたという点です。
術前術後3ヵ月比較
骨格比較です。
術前・術後3カ月
前に出た顎先が短くなり、
後方に移動したことが確認されます。
術前・術後3カ月
骨格的な変化の様相が軟組織にも
反映されていることが分かります。
術後3カ月 術後1年3カ月重ね図
今度は術後3カ月、
術後1年3カ月のイメージを分析してみます。
術後3カ月・術後1年3カ月
手術部位が柔らかくなった以外は、
特に変化は見られません。
とくに下顎角部位の骨の伸びも見られません。
一般的というより、
患者さんの体重減量や
体脂肪の減少と関係があるように見えます。
術後3カ月と術後1年3カ月の間に
追加で手術部位の腫れが引いたのが見られます。
顎先の縮小、後退時、
特に手術部位の軟組織が定着するのに
より多くの時間がかかることを
もう一度確認します。
術後3カ月・術後1年3カ月
術前 術後1年3カ月
術前術後1年3カ月間の変化を総合してみます。
術後3カ月・術後1年3カ月
顔の長さが確実に短くなりました。
術後3カ月・術後1年3カ月
骨格的に骨が短くなり、
後方に移動したことが確認されます。
顎先の後退をすると、たるみが避けられないか確認してみます。
術後3カ月・術後1年3カ月
軟組織レンダリング画像では、
たるみが見られません。
断面でより精密に評価してみます。
術前・術後1年3カ月
術後1年3カ月・重ね図
片面上でも全然たるみが見られません。
これは、患者さんの減量と
舌の位置改善が複合的に
作用した結果だと思われます。
顎先の後退時、
以下のような軟組織変化を伴う方もいます。
この方は顎先の軟組織の後方移動が見えます。
しかし、今回の投稿患者の場合、
実質的な軟組織後方移動
効果は微々たるものでした。
顎先の後退についてより詳しく知りたい方は、下記の投稿をご参考ください。
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