【両顎顔面輪郭3点】非手術しゃくれ顎矯正後、
結局両顎手術と再矯正を行った症例

 

こんにちは、口腔顎顔面外科専門医のパクジョンチョルです。

 

今回は非手術しゃくれ顎矯正を受けましたが、

結局、両顎手術もし再矯正まで受けた患者様の症例をご紹介したいと思います。

 

非手術しゃくれ顎矯正は歯牙移動を通し、唇の前後方的位置を改善させしゃくれ顎のような感じを緩和できますが、根本的な骨格的のしゃくれ顎治療には限界があります。

 

そのため、長期間の非手術矯正治療後にも審美的な不満足解消のため、結局両顎手術と再矯正まで行う方がいることも事実であります。

 

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  非手術しゃくれ顎矯正は折衷的の治療です

 

非手術しゃくれ顎矯正は折衷的治療です。根本的な治療ではありません。

従って、非手術的市が矯正ではしゃくれ顎の全ての問題が解決できるよう考えてはいけません。

 

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  非手術的しゃくれ顎矯正は歯牙の
補償的移動を更に強化させます

 

歯牙の補償的移動とはしゃくれ顎の状態で最大限歯牙を嚙合わせるため、理想的な歯牙の角度反対方向に歯牙が移動されることを言います。

 

歯牙それぞれには角度があります。

しかし、その角度を反対に作ることになるわけです。

 

従って、後ほど骨格的に平均範疇内に上顎と下顎を位置させておくと、

その際にはむしろ歯牙を理想的な角度と位置により多く脱補償移動しなければならないわけです。

 

 

  実際の症例

 

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数年間の非手術しゃくれ顎矯正を通して歯牙はお互い緊密に噛み合っている状態です。そして上の歯牙より下の歯牙の方が後方にあります。一般的にこのような上下顎歯牙関係になるとしゃくれ顎が改善すると思われる場合があります。

 

しかし、顔立ちは相変わらず下顎が出ているしゃくれ顎のままです。

 

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非手術しゃくれ顎矯正後、両顎手術での再矯正

 

これを改善するために両顎手術とエラ削り手術、頬骨手術、顎先手術を含めた顔面輪郭3点手術を同時に行いました。

 

 

  ウォンジンの両顎・顔面輪郭3点

 

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非手術しゃくれ顎矯正後、両顎手術での再矯正

 

術前/術後4ヶ月の側面の比較です。実際に骨と軟組織がどれほど変化したのか一緒に確認してみましょう!

 

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非手術しゃくれ顎矯正後、両顎手術での再矯正

 

比較しやすく同じ位置に黄色い直線を入れました。そしていくつか関心のある数値は黄色と赤色で追加記入しました。

 

こちらの方は顎先が後方に9.99mm移動したにも関わらず、むしろ顎下の肉は上に1.26mm上がりました(赤い四角の数字です)。この際に両顎回転によって舌と顎先は後上方向に同伴回転し、変化するため二重顎が悪化しなかったわけです。

 

悪化しなかったわけです

 

このように表現した理由とは、術前にも二重顎があったからです。赤い矢印にご注目いただけますと術前に顎下の肉が弛んでいます。元々弛んでいた顎下の肉が両顎手術で改善するわけではありません。

 

術前/術後の顔立ちの変化を見てみましょう。

 

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非手術しゃくれ顎矯正後、両顎手術での再矯正

 

上の画像も術前/術後を比較しやすく、同じ位置に黄色い線を入れました。こう見ると術後に二重顎ができたように見えます。しかし、断面で見たようにむしろ顎下の肉は術後に上方に移動しました。

 

上の画像でも術前に比べ術後に二重顎が上がったことがご確認できます。しかし、全体的な水平的顎の長さが縮まると二重顎がより目立って見えるわけです。

 

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非手術しゃくれ顎矯正後、両顎手術での再矯正

 

赤い楕円の下方部を二重顎だと考えて見てください。術後に楕円が縮まると顎下の肉が更に弛んだように見えます。(楕円の長軸が縮まると、二重顎部位の曲率が増加することになり、これによって更に曲っているように見えます)

 

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  長時間非手術しゃくれ顎矯正を受けた後、
再矯正をすることは歯牙に無理を与える可能性があります
- 校合維持折衷的両顎手術

 

非手術矯正で折衷的歯牙移動をした後、両顎手術と再矯正をすると、

最初から脱補償的手術矯正をした時に比べ2倍を更に移動しなければなりません。

 

これは歯牙にも負担を与える可能性があります。特に下顎前歯部の歯茎の骨は非常に薄い場合もあり、この場合、やむを得ず歯根が吸収される可能性があります。

 

そのため、最近では手術も折衷式にしようとしております。

 

折衷式校合維持両顎手術

 

つまり、非手術しゃくれ顎矯正で仕上げられた校合のまま、校合維持両顎回転だけするわけです。

 

 

  折衷的校合維持両顎手術時の考慮事項とは?

 

もし今回お見せした患者様を折衷的校合維持両顎手術に行ったとすると、

 

再矯正を並行した場合と比べた時、どのような差があると思いますか?

 

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上顎は実際に術後と同じ位置、状態で校合維持で手術した場合と再矯正を伴った場合、顎先の後方移動量を比較してみました。

 

ご覧の通り、今回の手術で移動した顎骨の移動量9.99mmの半分にも渡らない後方移動量が観察されます。

 

もしここで両顎回転を追加すると、それほど上顎が上がるので鼻腔が狭くなります。

 

つまり、理想的な骨格位置と歯牙位置を審美的目標とすると、非手術しゃくれ顎矯正後、審美的改善のための両顎手術時には再矯正を並行しなければなりません。

 

しかし、審美的なことは主観的です。

従って、回答が決まっているのではないと思います。

 

ただ、皆様が非しゃくれ顎手術矯正を行う際には、数年間の矯正治療後にも審美的に気に入らず、結局両顎手術と再矯正までも可能であることを必ず考慮し、非手術的方法をご選択いただければと思います。

 

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  両顎しゃくれ顎手術、危険なのは事実です
そのため、非手術しゃくれ顎矯正を選択されたと存じます

 

もちろん、両顎手術

言うまでもなく危険な手術の中の一つです。

手術を選択する際にも手術の危険性、副作用などを十分に考慮しなければならないよう、非手術しゃくれ顎矯正についても十分に調べ、二つの治療方針のメリット・デメリットについて熟考した後、本人に適切な方法を洗濯していただけますと幸いです。

 

 

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