韓国最初の非言語パフォーマンス(Non-Verbal Performance)
ナンタ
という意味だ。
文化ベンチャー企業(株)PMCプロダクションが企画、製作したナンタ
は台詞なしでリズムとビート、シチュエーションだけで構成された韓国
式ミュジカルパフォーマンスだ。
<ナンタ>は当時国内で実験演劇の新潮流として登場した「非言語的公
演
オフブロードウェイで長期興行に成功した<ストンプ Stomp>と<チュ
ーブ >など非言語的公演の特性をベンチマーキングするとともに韓国の
固有のリズムであり音であるサムルノリをピアノ、ジャズなど現代的公
演様式にあわせるなどの独創的な試みが目立つ。
劇は誰でもよく接する日常の中の空間である厨房を舞台に4人の料理人
が登場して結婚披露宴のための料理をしながら遭遇するエピソードを中
心に進む。料理人たちは野菜を運んで厨房の道具を片付けながら1日の
日課を始める。このとき登場した意地悪支配人は予定になかった結婚披
露宴の料理を夕方6時までに全部作り上げるように命令する。さらに自
分の無邪気の甥子まで連れてきて料理の技術を教えて一緒に準備するこ
とを要求したあと消えていく。料理人たちは気に入らない支配人の甥子
をほっといて料理の準備を急ぎ始める。披露宴に使う料理を作りながら
右往左往行われるハプニングが続いている間3人の料理人と甥子はいつ
の間にか近づいていく。やっと夕方の6時になって料理人たちがあらゆ
るのアイディアで課せられた料理を全部作り出して彼らの披露宴は無事
に終わる。
<ナンタの魅力はありふれた厨房道具である包丁・まな板・フライパ
ン・お皿などのすべての材料を利用して強烈な伝統リズムを作り出すと
ころにある。日常の道具や小物を叩き、音を出すパワフルな演奏は一味
違う見所だ。また観客が直接舞台に上がるなど観客の協力も高いことも
強いところだ。観客はいきなり伝統婚礼の新郎新婦になったりも、餃子
積み上げゲームで熱心に競争したりもして、俳優と一緒にリズムを作り
出したりする。観客たちは自ら劇に楽しみを与えて共感し、<ナンタ>
だけの恐ろしい楽しさにはまっていく。
1997年10月の初演から現在まで韓国公演の史上の最大の観客を動
員して2009年に10,000回の公演を突破するなど韓国の公園芸
術界の一角を担う作品として評価される。
海外公演の場合「クーキン(COOKIN)」という題名として公演されたが、
海外初の進出舞台である1999年エディンバラフリンジフェスティバ
ルから最高の点数をもらった。以後2003年アメリカブロードウェイ
ニュービクトリーシアターで初の公演を、2004年3月オフブロード
ウェイミネタレイン劇場でアジアでは初の専用館を開館して1年6ヶ月
の間公演された。
2011年基準4つの専用館(弘大、明洞、江北ジョンドン、済州)か
ら常設公演中で年間外国人観覧客の約38万人が観覧する韓国を代表す
る文化観光商品として認められている。
参考「ネイバー知識百科」ナンタ[亂打](時事常識辞典、パクムンカク)
「ネイバー知識百科」ナンタ[Nanta, 亂打] (ドゥサン百科、ドゥサン百科)
(non-verbal performance)」というジャンルを導入して話題になった。 (亂打, NANTA)はボックシング試合のナンタ戦のように打ちまくる