特に、オープニング、city of stars は、ライアン・ゴズリング とエマ・ストーンの2人で歌うバージョン、Audition、そして何と言っても、Epilogueだ。
夢を追う2人が、尊敬しあい愛しあいながら、うまくいかない苦しみと苛立ちをぶつけ合う痛々しさ。成功が見えて来たときに、すれ違ってゆく切なさ。全てが終わったあとで、ありえたかもしれない世界が7分以上に渡って展開してゆく映像と音楽がすがすがしいまでに哀しい。ラストシーンのライアン・ゴズリング の微笑みが深く深く余韻を残す。
ある歴史学者は、起こらなかったことも歴史の一部であると言ったそうだ。果たされなかった美しい約束と書いたのは村上春樹だったか。そういったものを積み重ねて、人は歳をとってゆくんだろうな。