ブログ再開した頃、というより私が実家へ帰ってきた頃、父母の仲が悪く、
特に母の方が父と会話もしたくないと頑なで、
家の中が暗〜い雰囲気でした。
2人の中に蓄積された日常のささいな事へたいする不満が降り積もり、
辺り一面雪で埋め尽くされて動きにくい。
そんな状況でした。
私はどちらの話(不満)も聞きながら、
正直「そんな小さな事で怒ってるの?
エネルギーもったいない」
と思っていました(笑)
でも私はあくまで第三者であり、
長年夫婦の本人たちには、積もった雪を除去したり、雪かきしたりといった不満解消の道筋がなかったのです。
私は2人から糸電話のように使われることに少しストレス感を覚えていました。
直接言えばいいじゃんという事を全て私を通して伝えてと言うからです。
暮らしの中でそんな両親を改めて観察していると、だんだんと面白くなってきた。
母は几帳面で慎重派な保守的人間で、根に持つ人。
気配り上級者で社交的なタイプ、潔癖な性格からかたまに自滅する(笑)、SNSにも強いミーハー系。
父は周りに興味を持たない自分大好き人間、色々な事に対して適当、1人大好きだけど寂しがりや、指摘される事がとにかく嫌い。学習苦手。温厚だけど頑固。
真逆だとバランス良いのでは?
(ないものを補え合えるから)
その補う事すらも面倒な程、嫌いになってしまった。
それが母の言い分だった。
実際に一緒に生活していると、
だんだんと父のどういうところにイライラするのか、何が許せないのか?
そうゆう部分が具体的に自分で見えるようになり、同性なのもあるけど母視点が理解出来るようになってきた。
そこで「雪かき作業」ではないけど、
少し生きやすくなるように、私から行動に出ることにした。
まずは彼女の話を聞き、「共感すること」。
「わかるよ〜そうゆうとこあるもんねー」
「うんうん」
と自分だけじゃない、娘もそうなんだ!
と思ってもらうように仕向けたw
父は前にもブログで書きましたが、
歳なのもあるけど、おバカなところがあるので、基本「忘れる」のです。
母が根にもっていたとしても、
父の中ではとっくになかった事になる(笑)
むしろ「そんな事してない、言ってない」
と開き直るタイプw
2人の性格をデータ資料として、
ここから、少し改善すれば良いのでは?と思い、
母に「父ちゃんは基本的におバカでしょ?
自分の価値観や常識を押し付けても意味ないんだよ、通じないから(笑)
暖簾型のおバカちゃんなの。
だから、不満を相手にぶつけるんじゃなくて「この人はバカだから仕方ない」ってまずそこを受け止めて動けばそんなに気にならないと思うよ」
と伝えた。
それから母がカリカリするたびに、
「仕方ない、仕方ない。なんでだと思う?」
と毎回聞くようにして、
「あ、そうだ。バカだからか(笑)」
と母が笑うようになってきた。
おーいい感じ!
まずは受け入れる。
が成功したタイミングで、
お買い物や送り迎えなど、父の運転する車に頑なに乗車拒否していた母を、
「一緒なら乗れるでしょ?乗ってみない?」
と誘うようにした。
2人が嫌ならまずは一緒に。
最初は無言で後ろの席に座っていた母。
それからだんだんと、
「買い物行きたいから一緒に行こう」と私を誘い、私が父に伝えて一緒に出かける。
↓
「買い物行きたいから一緒に行こう。私が自分で運転お願いするわ」
↓
「買い物行きたいからお父さんにお願いしようかしら?何かいるものある?」
=同乗しなくなる
↓
「買い出し行くから運転お願いします」
と自分で動くようになる。
とかなり改善されました!✨
自分のおかげなんて自惚れるつもりはないですが、仲が改善された事は嬉しい。
まだ改善プロジェクト初期段階の時に、
弟が入院ということがあり、最初はそれこそお見舞いを別で行くというようなどうしようもない状態でした。
家族連携が取れず、最初は気を使って私含めて3人に対してメールをしていた弟も「家族がこんな状況なのに嫌だとか嫌いだからとかやめてよ!」と2人に怒り気味になってしまい、私も何とかしなきゃ!と「こんな状況なんだから車で一緒に行こうよ。協力しよう。彼(弟)だって誰に何を頼めばいいのかわからなくなるでしょ」
と弟には必要なものとか、やって欲しい事とか依頼は私宛に送って。と統一し、
私からその内容によって父、母に依頼する。という方法にした。
母はそんな私にヤキモチを焼いたのか、
こっそりLINEしたり、1人でお見舞いに行ったり、弟の一人暮らしの部屋の掃除に行ったりしていた💦
母としての行動なのはわかるんだけど、私は私で動くからというスタンスが抜けない状況を見ていて私はやるせない気持ちになった。
弟が一時危機的な状況になり、母の不安定な状況を支えたり、父には病気をきちんと理解するよう自分で調べてみてと促したりしているうちに、家族の結束が少しずつ芽生えてきて、最後(退院時)には家族で退院祝いしようと絆が芽生えて嬉しかった。
母から「◯◯(私)が帰ってきてから一人で背負わなくて良いから楽になった。お父さんをバカ扱いしてるの、正直言うとあなたの方が顕著よ(笑)」
と言われた。
思った事は割と正直に伝えるタイプなので、
父に対して、
「なんでなのか理由説明して?」
「その根拠はなに?」
と彼の発言に対して何かと疑問を投げかけるのですが、
まぁどれも回答が理論的じゃなく適当(笑)
指摘からは必ず逃げるし、だけど自分は間違えてないと言い張る頑固者だから、
これじゃ母がイライラするのもわかる。
私も自分自身がイライラした際には、
「彼、おバカだから消化出来ない人だった」
と飲み込むようにしています(笑)
母と違うのが、彼女はそれをこれまで彼に対して感情的に爆発させてきたのに対し、
私は冷静に伝える。
だから、母には余計にそれが見ていて「怖い」らしいです(笑)
「なんでそんなに理解力ないのかわかるかな?、吸収して学ばないからだよ」
「自分はこうだってアピールだけするんじゃなくて、自分が客観的にどう見えてるか考えたら気配りも自然に出来ると思うよ」
などなど、言ってきたのですが、
もちろん彼は本気では聞きませんw
それが自分!という美徳的なものを持っているレベルなのです。
私も無理にわからせようなんて思っていなくて、ただ自分が思った事は熱くならず冷静に伝える。
そうするようにしてきました。
父からたまに、
「またバカにして〜」とヘラヘラ笑いながら言われるんですが、
それにも、
「だって根本的に頭は悪いじゃない?」
(失礼www)
と冷静に返しているw
父はぶーたれながらも毎回何も言い返してこないので、議論する気もそもそもない&説明が出来ないので開き直っている。
私も、
「世間のお年寄りなんてみんなこんな感じでしょー」
と気楽に受け取りつつ過ごすようにしているので糸電話にされている時よりストレスが減り、暮らしやすくなった。
とこんな感じで実家の雰囲気が良くなった時にちょうど旅行に出たので、
「不在期間も仲良くね!お互い余計な事は言わない事!お互いを認めること!」
と念押しして出たのである(笑)
帰国してから聞いてみたら、
「◯◯(私)のアドバイス通り動いたよ!
大丈夫だった!」
とどちらも満足そうな姿にホッとした。
ここまでどちらかと言うと母寄りな書き方をしていますが、父の言い分にも理解出来る部分はあるのです。
最初2人の話を聞きだした時に父が言っていたのは、
「怒り出したら止まらないからもう嫌になって部屋に入るようにしている」
「昔は一緒に買い物とか行ってたのに今1人で行って重たい荷物持って帰ったりしてるのみてると言ってくれれば連れて行くのにと思う。でも避けられてるからしょうがない」
と母の事は嫌いじゃないけど、ガミガミ言われるのは面倒。
といった部分が見えた。
母に「おバカを受け入れなさい」と言う一方で父には「原因考えてみたことある?」と自分で考えて私に発表してもらうようにした。
最初は「わからん」
と一言で終わらせていたのですが、
母が1人で買い物に行くたびに「連れていくのに〜」と私に言うので、
「なんでそうなったのか考えてみて?そこがわからないとこのままだよ」
と何回か粘り強く伝えた(笑)
するとある時ふと、
「お父さんが原因か...」
とポツンと言ったのだ。
私は思わず嬉しくなり、
「そう!そこがスタートね!」
自分の行動や発言をきっかけに結果がそうなっているという事実をまずは認める事。
やっとスタートに立てたぞ!と思い、
「じゃあお父さんのどこが悪かったと思う?」
と次の質問へw
「わからん」
とまた振り出しに戻るw
ここは粘りどころだなーと思い、
「わからないんじゃなくて正しくは考えた事がない。そうでしょ?」
と聞いたら、
「そうかもねー」
と少しオープンになった。
次のお買い物タイミングで同じ流れになったので、
「そういえば、この間の続きなんだけど、
私なんでお父さんが嫌われるか理由わかってるよ。正解したら、ジュース買ってあげる!」
とご褒美付きにしてみた(笑)
食生活に貪欲な父は乗ってきた!
「お父さんが知らないうちに余計な事言ってるから?」
と理由を初めて説明出来たのである〜!
詰めは甘いけどよしとしよう(何様なの?私w)とジュースをご馳走した。
具体的な理由は父にはこの時はわからずじまいでしたが、母が車に乗らない理由は、
「父が恩着せがましいから」でした。
毎回、
「連れて行ってあげようか?」と本当にささいな事ですが、その言い方が嫌だとの事。
「連れていこうか?」
「乗っていく?」 とかだとOK。
「◯◯してあげる」というのが母は嫌らしい。
そして、自分の用事が買い物の後に控えていた場合、買い物中ずっと「◯時に行かないといけない」と母を急かし、その予定に少しでも影響が出ると、「お母さんを送ったからこうなった」
と後からグチグチ言い出すのだそうだ。
更に「この間、乗せたから」と恩返せアピールが始まるらしい。
く、く、くだらないー!
というか父、人間小さいな(笑)
と思わず笑いそうなくらい小さい事だと思ってしまった私。
なぜなら私なら言い方が嫌だとしても自分が行きたいなら気にせず乗るし、父がグダグダ言ったところで大人しくさせる言葉の力があるから(笑)
でもそんな理由を聞いていたから、
父に、
「じゃあお母さん誘ってた時みたいに私を買い物に誘ってみて!」
と課題を出してみた。
すると、
「◯◯(私)、買い物連れてってあげようか?お父さんも買いたいものあるし」
とピンポイントで当ててきたwww
面白い!
と面白がっている場合ではなくwww
私はチャンス!と思い、
「それ!そこだよ!」
「連れていってあげる」の「あげる」がダメなんだよ!」
と伝えたら、
「何で?」とキョトンとしている父。
「あげたら返してって言ってるみたいにお母さんには聞こえるから、連れていこっか?って自分が買い物行きたいからついでに誘う感じにすればいいんだよ」
「そんなの難しい。できん」
と一刀両断されてしまった。
私は「じゃあ一緒にお買い物出来ないね。これが出来たら一緒にお買い物行けるようになるのになー」
と希望を投げかけたつもりだったのだが、
その時の父は、
「じゃあいいや。」
とすぐに諦めてしまった...
あー!もうちょいなんだけどなー!
私は自分が課題をクリアしたいような気持ちになっていて、
同時進行で母が「脚が痛いわ〜最近買い物がちょっとつらい」
と口に漏らしだしたタイミングで一緒に買い物行く計画を実行に移さなきゃと思い、
次の機会で、
「お父さん、お母さんと一緒に買い物行こうよ。
あ、でも連れてってあげるはなしね!私は何も返さないからね。あと予定あるなら行かないからそれも教えて!」
と先にブロック(笑)
自分でも私、なんだか性格悪いなーwww
と思いながら、
この日は無事に買い物成功。
何回かこの事前宣言買い物を繰り返し、
父がある時ふと晩御飯の時に、
「ねぇ、お母さんに買い物の時、何て言えばいいんだっけ?」
と聞いてきた。
おー!ついに動こうとしてるぞー!(笑)
「買い物行く?」
でいいんだよとよりシンプルにわかりやすくして伝えた。
その次の機会。
「お母さん、買い物いこっか?」
とついに自分から動いた彼。
母も嫌だけど嫌じゃないみたいな態度しながら、
一緒に買い物に出かけたのである。
そんなプロセスを経て今は仲良しまでとは言えないものの、買い物するようになった2人。
原因を取り払えば、なんて事はない。
たいていのことがそうなのだ。
「お母さんは一度怒り出したら止まらない」という父の主張にも、
「買い物とおんなじだよ。なんで怒ってるのが考えるんだよ」
と毎回伝えていて、
この原因は色々な小さいお願いに対して、「父が言う事を聞いてくれないから」
(例えば、毎回帰宅してうがい手洗いしない父に何度言っても聞いてくれないなど)
この点においては、
母には「自分の思うように相手に動いて欲しいっていうのがダメなの。お母さんの場合、その言い方も怒っていてキツいじゃない?動かない人っていうのがスタートだから、どうしたら動かない人に動いてもらえるんだろう?って考えると優しい言い方じゃないかな?あと特にお父さんには短くわかりやすい説明!」
母はとにかく説明が長い!(笑)
私もたまに「で、言いたいポイントは何?」
と結論急がせたりしてしまう。
父にはなおさら飽きられてしまうから、ここは彼女の改善要。
父には、「お母さんが言ってる事をよく聞いて理解する事。お父さん、ほとんど聞いてないでしょ。聞いてないのにその場は適当に対応して相手が悪いってあとからいうのはもっと怒らせちゃうよ。」
と伝えた。
彼の言い分としては「言い方が嫌→だから逃げる」なのですが、そもそも言い方がどうであれ、何を言いたいのか?を理解していない事が原因なわけだから、
話を聞く。これが彼の改善点。
この問題は私が母の「愚痴を聞く」もしくは「私が対応するから私に言って」である程度緩和出来ると思ったので、
その方法で対応してきた。
実際、彼女は吐き口が出来た事で性格も明るくなり、
一緒に解決したり思いを共有出来る相手が出来て、休みの日に友達とお出かけしたりするようになった。
今までは父に合わせて生活していたから、
自分の好きな事を好きな時に出来なかったんだろうなーと思うと私が代理で動く事はちょっとした親孝行になるかなーと思っている。
ちなみに手洗いうがい問題は、
「帰ったら〜♪手洗ってうがいして〜♪」と私が毎回父が帰ってきたら歌を歌ってリマインドしているwww
「そんな言い方されたらやりたくない!」ってブータレられない方法です(笑)
最初は頑なにやらなかったけど、
(というより母の言うこと聞いたら自分の負けだという意地な感じ)
「お父さんが菌を持ってきたら私に移るかもって事だよ。娘がコロナになる原因作っているのに大丈夫って言われてるみたいで怖いな。接触避けようかなー」
と言ったらやるようになった(笑)
なんだかんだで娘にはかなり弱い父!w
かくいう私も2人を見ていて、
「自分は果たしてどうなの?出来てるの?周りに対して嫌な思いさせてない?」
と行動や発言を振り返る機会にもなり、
考える機会を与えてくれた両親に感謝もしている。
鬱病治療過程でこんな事が起きていたものだから、
自分自身のセラピーにもなって、人と関わる事の大切さを改めて実感した。
東京から地元に戻る前、
母が一度心配して東京に来てくれて、
精一杯励ましてくれた。
その時の私は精神的にかなりやられていたのもあり、響かなかったけど、今ならそのありがたみがわかる。
同時にその時に既に2人がどんな状況なのかを聞いていたため、帰っておいで!としつこく言う母が単に心配だからというだけでなく、彼女自身の限界SOSを発信していた。その事に気づけなかった事が反省点です。
だからこそ親孝行しよう!と思っています。
とても長い日記になりましたが、
両親の仲が悪い人いたら、励みになれたら嬉しいです(笑)