今年は「辰年」です!

前から不思議に思っていたのですが、十二支の中でなぜ「辰」だけ伝説上の生き物なのでしょう?

 

諸説ありますが、十二支はもともと古代中国を起源とし、天体の動きや暦、時間などを表すのに用いられていたそうです。辰とは龍(竜)を指し、中国で龍は、麒麟や鳳凰などと並ぶ霊獣の一つとして崇められています。水中に棲み水を司る神さまとしても知られ、日本でも神社などの手水舎に龍の吐水口がありますね。中国の皇帝は、龍の生まれ変わりであるという伝説が定着した時代や地域があり、龍は中国において重要な動物と言えます。こうした中国由来の影響で、十二支に辰が入ったと考えられたそうです

 

そこで辰年にちなんで「龍(竜)の出る映画」を集めてみました。竜の出る映画は意外に多いですが圧倒的にファンタジーや冒険映画が多いですね

 

~映画なんでもベストて~ん~

 

ベストテンとは言いつつ、特別に順位付けをしているわけではなく、思いつくまま10本を集めてみました。ファンタジー映画やアニメでは類似映画や続編映画が多いため、なるべく幅広い年代、ジャンルから集めてみました

 

ホビット・竜に奪われた王国

2013年

邪悪なドラゴンにより奪われた王国を救うため、主人公たちが大冒険を繰り広げるファンタジー映画で、「ホビット」シリーズの第2作目作品。劇中に出て来るのは”スマウグ”と言う邪竜でドラゴンというよりワイバーンです。ストーリーの面白さ、クオリティはさすがで群を抜いていると思います。やはり1作目から順次見て行った方が分かり易いです

 

千と千尋の神隠し

2001年

宮崎駿監督作品で、異世界に迷い込んだ10才の千尋の奮闘を独創的かつ圧倒的な映像で描いた長編アニメーション。第75回アカデミー賞長編アニメ映画賞を受賞しています。物語の途中で龍に変身したハクが登場します。何と言っても物語、メッセージ性、映像、キャラクターなど抜きんでていますね

 

サラマンダー

2002年

近未来を舞台に、人類と突如地上によみがえったサラマンダーと呼ばれる竜との戦いを描くSFアクション映画。竜の迫力はなかなかで意外に面白く、怪獣映画の様相です。「インターステラー」「ダラス・バイヤーズクラブ」のマシュー・マコノヒーが出演しています

 

ネバーエンディング・ストーリー

1984年

ミヒャエル・エンデ原作の「はてしない物語」の映画化。子どもから大人まで楽しめる冒険ファンタジー。今見るとさすがにショボい印象ですが、特撮にしても特殊メイクにしても完成度は高く、後のハリポタやロード・オブ・ザ・リングなどに大きな影響を与えた作品だと思います。劇中に登場するファルコンが竜ということに若干違和感がないわけではありませんが(笑)。今某CMでこの主題歌が使われています

 

ドラゴンハート

1996年

「ワイルドスピード」のロブ・コーエン監督作品。ドラゴンが存在する中世のヨーロッパを舞台としたファンタジー映画。主演がデニス・クエイドでドラゴンの声はショーン・コネリーが担当しています。時代のせいか若干見劣りし、ベタな展開ですが家族で楽しめる映画ではないでしょうか。シリーズ化されているわりには認知度が今ひとつの気がします

 

竜とそばかすの姫

2021年

巨大インターネットの仮想世界を舞台に少女の成長を描いた長編アニメーション。「美女と野獣」の現代版の印象です。個人的には全体的に説明不足の感があり、主人公の少女と竜の描き方が浅く惜しい気がします。ただ、何と言っても細田守監督らしく演出、映像が素晴らしいです。音楽も良く絶対に劇場でみるべきだと思います

 

ダンジョン&ドラゴン

2000年

国を救うためにドラゴンを操る杖を求め、旅をする姿を描く冒険ファンタジー。イマイチ感は否めませんが、ドラゴンの空中戦はなかなか見ごたえがあります。続編を含め類似映画が何本も作られています

 

魔法にかけられて

2007年

エイミー・アダムス主演のディズニー映画。ロマンス、サスペンス、コメディを織り込んだミュージカル仕立てのラブコメ。斬新な展開で使われている曲も名曲揃いです。終盤にナリッサ王女がドラゴンに変身するシーンがあります。ディズニー作品では「マレフィセント」や、その元ネタのアニメ「眠れる森の美女」でも龍が登場します

 

アルゴ探検隊の大冒険

1963年

特撮の巨匠レイ・ハリーハウゼンによる冒険活劇。王国を取り戻すために神からの贈り物である金羊毛を得るためにさまざまな困難を乗り越えていく物語。終盤に7つの首を持つ竜のハイドラが登場します。その他にも骸骨剣士やヘカテなどさまざまなクリッチャーが登場してきて見ていて飽きません。小さい頃、町内会での夏休み映画会で初めて見た時は胸躍りました

 

 

三大怪獣/地球最大の決戦

1964年

地球侵略を目論むキングギドラを、三大怪獣のゴジラ、ラドン、モスラが迎え撃つ怪獣映画。ゴジラシリーズの5作目で龍のような頭を3つ持つキングギドラのデビュー映画です。あのゴジラが善玉として初めて描かれた映画でもあります。今思うと出演も夏木陽介、星由里子、志村喬、小泉博などかなりの豪華メンバーでした

 

以上、思いつくままの10本ですが、その他にも「エイジ・オブ・ドラゴン」「ドラゴンハンター」「D-WARS」「ドラゴン・竜と騎士の伝説」「ドラゴンスレイヤー」「ヒックとドラゴン」などなどたくさんありますね。特にアニメやファンタジー、B級冒険映画に数多く竜は出てきますね

 

「龍」と聞いて思い出す映画を番外で2つ!

 

燃えよドラゴン

1973年

ご存じブルース・リーの名を一躍世界に轟かせたカンフー映画の金字塔!この後、夥しい数のカンフー映画が公開されました。ご承知の通りこの映画には「龍」(ドラゴン)は出てきません。それなのにどうしてドラゴンかというと、実質的なプロディーサーだったリーが付けたタイトル「猛龍過江(ENTER THE DRAGON)」から起因していると言われています。この映画のあと、カンフーの達人イコール「ドラゴン」という風に使われるようになりました

 

 

麒麟の翼

2012年

「麒麟の翼/劇場版・新参者」の中に出て来る日本橋の麒麟の像。麒麟は中国神話に出て来る想像上の動物で、一般的には全身鱗に覆われた鹿に似た動物で長い角があります。ところが、日本橋の麒麟の像には翼があり、竜に似ているとは思いませんか?この翼は、日本橋は日本の道路の起点で「日本橋から飛び立つ」という意味が込められて付けられたと言われています。映画「麒麟の翼」の中でもそのセリフがあります

 

 

「龍」が主役になる映画、脇役の映画、一瞬しか出ない映画などさまざまありますが、こうした見方でみる映画もなかなか楽しいものです。みなさんはどんな「龍(竜)」の映画を思い浮かべますか?