ほんの10年くらい前までは、クリスマスが近くなれば駅ビルを始めどこでもクリスマスソングが鳴り響き、街はクリスマス一色でした。今でももちろん、その雰囲気はありますが、僕らの時代と比べて最近は少し地味に感じます。いろいろな想いはあると思いますが、個人的にはこういうイベントは大好きで、以前勤めていた紳士服では、クリスマスにスタッフ全員がドレスアップをしてお客様を接客し話題になったことがあります。バブルの頃は、閉店後クリスマスバージョンに飾った店で友人を集め、夜中までクリスマスパーティをしたこともありました
クリスマスで思い出すCMといえば、やはり「シンデレラ・エクスプレス」でしょうか。遠距離のカップルが新幹線でクリスマスに再会を果たすというストーリーで、恋人同士でクリスマスを過ごすという新しい文化が生まれました。時代もバブルの絶頂期で有名ホテル、レストランは何カ月前から予約で埋まり、ティファニーなどのブランドが定番でしたね
「きっと君は来ない~♪♪」
クリスマスで思い出すCMはやっぱりコレでしょ!JR東海の「クリスマス・エクスプレスシリーズ」で、特に第1弾から第5弾までが思い出深いですね。今年は新たなシリーズで賀来賢人さんで放映中です
▲「クリスマス・エクスプレスシリーズ」CM集
<ホームタウン・エクスプレス>
/1988年(第1弾)
新幹線から降りてくる恋人をホームで待つ女の子。しかし、新幹線から降りてくる人混みが切れても彼の姿は見えない。強がりながらも涙ぐむ彼女の前に、ホームの柱の陰から恋人がムーンウォークをしながらして現れるというストーリー。
主人公の女の子には当時15才の深津絵里でした
キャッチフレーズは
「帰ってくるあなたが最高のプレゼント」
<クリスマス・エクスプレス>
/1989年(第2弾)
クリスマスに故郷に帰ってくる彼の到着時間に遅れまいとホームを走り、改札口で彼を見つけると柱の影で待ち伏せするというストーリー。主人公の彼女には当時17才の牧瀬里穂でした
キャッチフレーズは
「ジングルベルを鳴らすのは帰ってくるあなたです」
▲第1弾/深津絵里
▲第2弾/牧瀬里穂
<クリスマス・エクスプレス”90>
/1990年(第3弾)
クリスマスイブの日に彼に公衆電話から電話へ掛けるも連絡がとれず、街中を一人歩いて自宅へ帰ると、玄関のドアに絆創膏で貼られた彼からの伝言があり、待ち合わせ場所に行くというストーリー。当時はまだ携帯電話が一般的に普及していませんでしたから、いろんなドラマがありました。主人公の女の子は高橋里奈でした
キャッチフレーズは
「どうしてもあなたに会いたい、夜があります」
- <Xmas EXPRESS'91>
- /1991年(第4弾)
- クリスマスイブの日、彼を新幹線の改札口で待っているストーリー。彼女役は溝渕美保でした
- キャッチフレーズは
- 「あなたが会いたい人も、きっとあなたに会いたい」
- <Xmas EXPRESS'92>
- /1992年(第5弾)
- 今作を最後に本シリーズはいったん休止。クリスマスイブの日に新幹線に乗って彼に会いに行くストーリー。彼女役は吉本多香美でした
- キャッチフレーズは
- 「会えなかった時間を今夜取り戻したいのです」
音楽は、山下達郎氏の「クリスマス・イブ」。本CMをきっかけに知名度が急上昇。1989年にはオリコンチャートで30週目のランクインで初の1位を獲得し、発売から1位獲得までの当時の最長記録(6年6か月)を更新。1991年1月にミリオンを突破、週間ランキングで35年連続記録でトップ100ランクインのロングヒットとなりました。ちなみに、この曲は89年に斉藤由貴、山田邦子主演の「君は僕をスキになる」の主題歌になっています
たくさんの人の数だけクリスマスの思い出もあると思います。今年は暗い話題の多い中で、ささやかでもクリスマスを祝える幸運を感じずにはいられません。みなさんも楽しいクリスマスをお過ご下さい!
「Merry Christmas!」