このコーナーは不定期に、映画そのものより「映画チラシ」をメインにレビューをしています。今回はモノクロ画像で特徴的なチラシで、未だにカルトの人気を誇るホラー映画「魔鬼雨」です。決してレアでも高額でもありませんが妙に印象に残る作品です

 

  「魔鬼雨」(1975年)

*”まきう”と読みます

 

アーネスト・ボーグナイン

エディ・アルバート

ウィリアム・シャトナー

トム・スケリット

ショーン・プラサー

キーナン・ウィン

ジョン・トラボルタ

 

キャッチフレーズはは「恐怖の雨が人間を溶かす!」

 

悪魔の血判書を所有するがために邪教の集団に呪われる一家の恐怖を描いたオカルトホラー!

 

 

 

公開当時全米では、あの「ジョーズ」に次ぐ大ヒットを記録していますが、日本ではほとんど話題になっていません。多分、色物的な位置づけと日米間の悪魔に対する価値観がちがったのかもしれません。映画としては、ストーリーに一貫性がなく訳がわからないというのが正直な気持ちですが、どこか憎めない映画です。出演者は「ワイルドバンチ」「北国の帝王」「ポセイドン・アドベンチャー」などで個性的な役柄が多いアーネスト・ボーグナイン。ほかには「ローマの休日」で、グレゴリー・ペック演じる記者と仲のいいカメラマンを演じたエディ・アルバート、「エイリアン」「トップガン」などのトム・スケリットなどで意外に豪華版です。さらに、あのジョン・トラボルタのデビュー作ということでも有名です。特殊メイクには「猿の惑星」のエリス・バーマンとトム・バーマンが参加しています。今見るとかなりチープな印象ですが、見るにはそれなりの覚悟はいると思います

 

 

 

 

この映画チラシは80年ごろ、某デパートで行われた映画パンフ、チラシの即売会だったと記憶しています。確か値段は50円で他にも70年代を中心に100枚くらい購入しました。当時はこのような催しが本屋や映画館でよく行われていました。この映画チラシは、人間がとけていくシーンのモノクロ画像に赤文字で「魔鬼雨」という文字が書かれた映画同様B級感満載で、裏面もすべてモノクロです。チラシには悪魔や宗教観はほとんどなくオカルト色が強いですね。ウィリアム・フリードキンの「エクソシスト」が73年ですから、そのオカルトブームに乗せた一本だったのでしょうか。以前ブログに少し書いたことがありますが、一般的に映画チラシはメジャーな作品よりB級映画、さらにホラー系は人気が高いです。保存状況や公開劇場印の有無などによっても大きく価値は左右されます。ただし、直近30年のものは例外を除いて価格的に価値はありません。ただし、映画をより楽しませてくれるものであることは間違いありません

 

▲エクソシスト

▲サスペリア

▲オーメン