実は昨日記事をアップする予定でしたが急用で一日遅れになってしましました。昨日6月10日は「時の記念日」でした。日本で初めて時計による「時の知らせ」が行われたことを記念して制定されたそうです

 

待ち合わせにどれくらい待ったことがありますか?

 

スマホ世代の今の若い人たちには、この質問の意味さえわからない人が多いかもしれませんね。今はスマホなどで簡単に連絡はとれるし、待ったとしてもスマホがあれば時間はつぶせます。「待つこと」「待たせること」が当たり前ではなくなった印象ですが、携帯電話が実用化される前までは当たり前にあった「待ち合わせ」。その相手は友人だったり恋人だったり、取引先や仕事関係の人だったり・・・ほんの30年前には携帯デンワはちろんインターネットもなく「待ち合わせ」にはいろんなドラマがありました

 

▲今はなき渋谷東急文化会館

 

あれは、バブル景気末期の1990年ごろ・・・

 

彼女(今のカミさん)との初デートは昭和から平成に移った年の12月と記憶しています。共通の友人に紹介され男2人、女2人で初めて会ったのが横浜の居酒屋でした。その時、お互いの電話番号(もちろん家電です)を交換してその日のうちにデートの約束をしました。その約束の場所は、今はなき渋谷東急文化会館(1Fが渋谷パンテオン)の入り口。当時は入り口に大きな円形の柱があり、その前に午後6時の約束でした。今でもはっきり覚えていますが当日は朝から大雨でした。当時、自分は横浜のとあるファッションビルでメンズカジュアルショップの店長をしており、普通なら午後8時が閉店のはずが「学生時代の恩師の通夜に駆けつける」というベタな理由で早引きをしておりました

 

 

  ♪今日~渋谷で6時~

 

今ではあまり見られなくなりましたが、当時は街中に多くの時計がありました。「○○時計の下」や「○○駅の改札口」などが待ち合わせの定番でしたね。そう言えばもっと昔、駅に伝言板なる黒板が設置されていてチョークで書き込めるようになってましたね。「渋谷で6時」にした理由は、彼女の会社の終業時間とお互いの交通の便を考えてのことです。自分は何時になろうと「恩師には亡くなっていただく予定」でしたので問題ありません(笑)ファッション系の仕事をしておりましたから、当日は某ブランドのダブルブレストのスーツ(当時はソフトスーツが全盛でした)。「恩師の通夜にかけつける」にはちょっと派手目のモスグリーンですが仕方ありません。その日は5時半、つまり30分前には先に到着しておりました。事前に「彼女と行きたいお洒落なレストラン」なるガイドブックで調べて(当然インターネットはありません)実践女子大近くの隠れ家的なレストランを予約し準備も万端で雨の中をひらすら待っておりました

 

 

  何かがおかしい・・・

 

約束の6時を30分が過ぎ、1時間が過ぎても彼女は来ません。前日も電話で場所と時間を確認しているので間違いはないはずです。それでも来ないということは・・その間、予約のレストランには遅れる旨の電話を2回しましたが、8時半までに来店できない場合はキャンセルという話しになりました。残念ながら彼女の会社の電話は聞いておりませんし、彼女のマンションには何度かけてもつながりません。留守電には一応メッセージは入れましたが詳細はわかりません。あとでわかったことですが、この段階で自分の職場である横浜の店の方に電話をしていれば、彼女から店に電話があったことをを聞くことが出来たのですが、「恩師の通夜にかけつけた」ことになっておりましたので、ちょっと気まずくかけませんでした。実はそれが大きな間違いでした。実際その時、彼女は緊急の仕事でどうしても抜けられず途中で僕のマンションと店に電話したそうです。店の人間から「恩師の通夜云々」の話しを聞いて、詳細を告げず電話を切ったそうです。紹介してくれた友人の自宅やらあちこちに公衆電話から電話しましたが結局何もわからず、とにかく待ち続けました。9時が過ぎ10時が過ぎ、最終電車の関係もあるので11時半までは待とうと決めた時にようやく彼女はやって来ました

 

 

  5時間遅れの初デート!

 

今ではファミレスやら夜遅くまで営業している店はたくさんあります。当時でも飲み屋ならたくさんありました。ただ、明日もお互い仕事でしたので、手っ取り早く入ったのが宮益坂にあったいわゆる町中華。かなり印象深い初デートとなりますた

 

あとでカミさんに聞いたところ、どうしても終わらせなければならない急ぎの仕事が入り、合い間に映画館やら友人やらに電話をかけまくったそうですが万策尽きたそうで、約束の場所には絶対に居ないと思ったそうです。それはそうでしょう、約束の時間から5時間以上過ぎていたのですから・・ただ、万が一のことを考え行ってみたら自分が不安そうに佇んでいたそうです(笑)。雨の中、5時間待つ方もどうかと思いますが5時間待たせて来るほうもどうかと(笑)2回目のデートでは、お互いのその時の不安や狼狽を面白おかしく笑い飛ばし、一気に距離が縮んだ気がしました

 

待ち合わせの場所となった東急文化会館は2003年解体され、2012年に「渋谷ヒカリエ」となりました。当時1階にあった渋谷パンテオンでは「E・T・」「愛と青春の旅立ち」などたくさんの映画を二人で観ました。2003年のラスト上映「サウンド・オブ・ミュージック」にも二人で観に行っております

 

 

 

 

思い出の地、渋谷へは展示会などで行く以外に二人で出かけることが少なくなりました。今はもっぱら地元横浜で思い出を積み重ねています

 

「もしも、あの時・・・」

 

そんな待ち合わせのドラマありませんか?