ども!
相変わらず忙しい
この映画は、公開時に横浜西口にある「相鉄ムービル」で観ております。当時、新作は「相鉄ムービル」か「マイカル海老名」で観ることが圧倒的に多かったですが、最近では、便利さから桜木町の「ブルク13」が多いですね。その後、何度も繰り返し観ているお気に入りの一本です!(ハードディスクにあります)
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「スパイ・ゲーム」
2001年/アメリカ(126分)
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ロバート・レッドフォードとブラッド・ピットの新旧二枚目スターの競演で話題になったトニー・スコット監督のスパイ映画!
◆監 督 |
トニー・スコット
◆音 楽 |
ハリー・グレッグ=ウィリアムズ
◆キャスト |
ロバート・レッドフォード/ミュアー
ブラッド・ピット/ビショップ
キャサリン・マコーマッグ/ハドレー
スティーブン・ディレイン/ハーカー(CIA)
シャーロット・ランプリング
ロバート・レッドフォードとブラッド・ピットについては、今更何も言いますまい。若干、周りが弱い気がしますがチョイ役で出ているシャーロット・ランプリングの存在感はさすがでした
▲ロバート・レッドフォード/ネイサン・ミュアー(CIA)
▲ブラッド・ピット/トム・ビショップ(ミュアーの元部下)
▲キャサリン・マコーマック/エリザベス・ハドレー
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舞台は1991年春、アメリカCIA本部-
伝説のCIA工作員ミュアー(ロバート・レッドフォード)は、あと一日で定年を迎えようとしていた。そこへ、かつての部下だったビショップ(ブラッド・ピット)が中国でスパイ容疑で逮捕され、翌朝処刑されることを知る。ミュアーは、彼を救うために過去の出来事を語り始めるが・・・
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―痛快なスパイ映画の秀作!―
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スパイ映画というと「007シリーズ」や「ミッション・インポッシブル」さらに、マッド・デイモンの「ボーンシリーズ」などのような、スリルあふれるアクション映画を思い浮べる人が多いと思いますが、この映画は少し趣が違います。痛快アクションを期待すると期待外れで、どちらかというと硬派な知的サスペンスです。若干判りにくさもありますが、丁寧に追っていけば「あの場面はそうだったのか!」とすっきりします。そういう意味では二度観ることをおススメします
♣「静」のレッドフォード「動」のブラピ |
この映画は、ほとんどがCIA本部の会議室と回想シーンで構成されています。会議室ではレッドフォードがメインで、ビショップ(ブラッド・ピット)を救うためにさまざまな画策をし、それがスリリングで面白い。回想シーンではブラピがメインでベトナムでの出会いからベルリン、レバノンでの出来事を交錯させ、二人の関係の深さを語っていきます。トニー・スコット監督のお得意の激しいカットの切り替えで、CIA本部で彼を救出すべく画策するレッドフォードと戦場でのブラピ、つまり現在と過去の入り混じる展開を上手く表現しています。人物の作りこみがイマイチで若干ストーリーがわかりにくいのが難点ですがドラマ、サスペンス、アクションと楽しめます
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この映画は救出劇にはじまり
救出劇で終わります
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お互いに口には出さないものの二人の師弟関係の描き方が分かり易く、二人の絆と確執が観る側に共感を呼ぶと思います。くしくも、25年前、映画「コンドル」で若き日のレッドフォードがCIAのエージェントを演じており、その姿が本作のブラピと重なって見えました。そう言う意味でも思い入れのある作品です
♣ 新旧二枚目スターの夢の競演! |
本作は、ロバート・レッドフォードとブラッド・ピットという新旧ハンサム俳優の競演で話題になった映画です。個人的にブラピは大好きでイイ男には違いないのですが今回ばかりは分が悪いですね〜なんといっても、相手があのレッドフォードですから!以前アラン・ドロン&チャールズ・ブロンソンの「さらば友よ」をレビューをした時、ブログ友のマドモワゼル姐さんが「アラン・ドロンをイケメンと呼ぶのはとんでもないことだ」と言っていたようにレッドフォードは「いいオトコ」には違いないですが、その存在はそんな枠を超えたところにあります。彼との出会いは*「スティング」(73)と記憶しています。その後、*「雨のニューオリンズ」(66)*「明日に向かって撃て!」(69)、「華麗なるギャツビー」(74)、「ナチュラル」(84)、「スニーカーズ」(92)、「モンタナの風に抱かれて」(98)など多く映画で、時には愛をささやき、時には正義を叫び、時には暴れまくる姿は憧れの一語です!この映画では、シワだらけでかつての面影が少ないものの、人懐っこい笑顔はレッドフォードそのままです。2018年に俳優業の引退を発表しましたがこれからもスクリーンの彼に何度でも会いにいきます!
*以前レビューしています
♣ 話題作が多い2001年公開映画! |
2001年という年は、人気シリーズの第一作目や続編が多く公開された年でした。超人気シリーズとなった「ハリーポッターと賢者の石」をはじめ「パール・ハーバー」「ジュラシック・パークⅢ」「ハンニバル」「ハムナプトラ2/黄金のピラミッド」「トゥームレイダー」さらに、いまでは超人気シリーズの第一作目となる「ワイルド・スピード」もこの年でした。邦画では最高興行収入を記録し海外での評価を一気に高めたスタジオジブリの「千と千尋の神隠し」がありました。残念ながら本作は、2001年公開映画の中では決して興行的には成功したとは言い難いですがレッドフォードとブラピの共演に意味があったと思います。
♣ 「ディナー作戦」とは? |
終盤の瀕死のビショップ(ブラッド・ピット)が恋人エリザベス(キャサリン・マコーマック)と共に牢獄から助け出されたヘリの中でのシーン
隊員/「ディナー作戦完了しました!」
(交信相手に報告している)
ビショップ/「なんだって?作戦名をもう一度頼む!」
隊員/「ディナー作戦です!」
美しい朝焼けの空を、救出を終えた二機のヘリが飛んでいきます。作戦名から真相を悟ったビショップ(ブラッド・ピット)の涙する姿からオーバーラップしてミュアー(ロバート・レッドフォード)がサングラスをかけるシーンに切り替わり、彼を乗せたポルシェが颯爽と去って行きエンディングとなります!
かつてベイルートのメキシコ料理店で、ビショップがミュアーの誕生日に、物資の乏しい土地で手に入れることが困難な「スキットル」(度数の強いウイスキーなどを入れる携帯用小型水筒)をプレゼントしたことを「困難な状況で必要なモノを手に入れる」ことを「ディナー作戦」と茶目っ気たっぷりに言っていたことを思い出します。脱出困難な監獄からビショップと共に恋人エリザベスを奪還したことで、ベイルートではビショップからミュアーへ、今回はミュアーからビショップへ困難なモノを手にいれて「ディナー作戦」は完了します。ちなみに、この時の「スキットル」を渡すシーンを2月の「シネマDEクイズ」で出題させていただいています。併せてどうぞ!
回想シーン以外、会うことも無かった二人ですが固い絆で結ばれていることが実感できる、爽快で味わい深いラストです
是非どうぞ!